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■A.ランゲ&ゾーネ 1815 クロノグラフの新作情報です。
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いずれも手巻きのクロノグラフ機能を備え、かつ自社製ムーブメントを搭載した、とても優れた3本の時計だった。そのとき述べたように、ヨーロッパのウォッチメイキングにおける自社製の手巻きクロノグラフムーブメントを搭載した腕時計は、実際には極めて希少な存在であった。クロノグラフの設計は驚くほど複雑であり、カルティエ(当時)のキャロル・フォレスティエ-カザピ(Carole Forestier-Kasapi)氏が、“優れたクロノグラフムーブメントをつくることは、トゥールビヨンの製造よりもはるかに難しい”と語っていたことを思い出す。一般的に、クロノグラフウォッチを作る際にはヌーベル・レマニア社のような専門サプライヤーからムーブメントを調達するのが通例であった。それゆえ1999年にA.ランゲ&ゾーネが“ダトグラフ”を発表したことは多くの時計愛好家を驚かせた。この時計は瞬く間に世界中で注目を集める。自社製クロノグラフであるだけでなく、自社製フライバッククロノグラフ機能を持ち、さらにきわめて精巧に設計されたアウトサイズデイト表示も備えていたのだ。
Lange 1815 chronograph ダトグラフは現在も健在であり、Three On Threeで比較したヴァシュロンやパテックのクロノグラフとも非常にいい対比を見せた。その際、とくにその卓越した構造と仕上げ、ロレックス スーパーコピーそしてムーブメントの驚くべき美しさに多くの賞賛が寄せられた。
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しかしながら、ダトグラフに対する批判のひとつはその厚みであった。とくにパテックの5170Gと比較した際、その点が指摘された。確かにダトグラフは厚みがあるが、ダトグラフと5170Gがほぼ同じ価格帯に位置しているにもかかわらず、ダトグラフはまったく異なる時計であるという点に多くの読者がすぐに気づき言及していた。フライバッククロノグラフであることに加えて、アウトサイズデイト表示とパワーリザーブ表示の複雑機構も搭載しているためである。したがって、ダトグラフと5170Gを比較することは、A.ランゲ&ゾーネにとって不公平な“異なるもの同士の比較”であり、実際にはむしろ1815 クロノグラフのほうがふさわしい比較対象であったという批判が生じた。そこで今回は1815 クロノグラフに注目し、その競合モデルとの比較だけでなく時計そのものの評価も行うことにした。
lange 1815 chronograph 1815 クロノグラフは、A.ランゲ&ゾーネが製造するクロノグラフモデルのなかで最もシンプルなモデルであり、その本質はアウトサイズデイト機能とパワーリザーブ表示を省略したダトグラフといえる。初代1815 クロノグラフは2004年に発表され、その時点で一定の注目を集めたが、もちろんダトグラフほどの関心は得られなかった。しかしより簡素でありながらもきわめて高品質なクロノグラフを求める顧客にとって、このモデルは非常に適した選択肢であった。ダトグラフよりもやや薄型なのは主にアウトサイズデイト表示が省かれたことによるものだが、裏蓋越しに見えるムーブメントの美しさは変わらず卓越しており、ダトグラフと同様に見事な仕上げが施されている(アウトサイズデイト機構はダイヤル下に配置されている)。初代モデルにはパルスメータースケールが備わっており、これは古風な機能ではあるものの、そのヴィンテージ的な魅力ゆえにとても人気が高い(まさにかつての時代、一般の医師が高級腕時計を手にすることが可能であったころの優雅な時代を思い起こさせる)。パルスメータースケールは患者の脈拍を測定する際に使用されるもので、多くの場合30拍に対して目盛が刻まれている。計測は、脈拍を数え始めたと同時にクロノグラフを作動させ、30拍に達した時点でクロノグラフを停止させる。秒針が指し示す数値が、その患者の心拍数を示す。
lange 1815 chronograph 2010年にデビューした新バージョンのダトグラフではパルスメータースケールを撤廃。それによりクロノグラフのインダイヤルが大きくなった。しかしながらダイヤル全体の印象はやや平坦になっている。それでもパルスメータースケールはコレクターに非常に人気があり、A.ランゲ&ゾーネは先月香港で開催されたWatches & Wondersで発表したブルー&ホワイトダイヤルの1815 クロノグラフ ブティック限定モデルに、このスケールを再導入した。これまで耳にした1815 クロノグラフに対する批判はインダイヤルの配置に関するものであり、アウトサイズデイト窓との左右対称を保つため、ダイヤルの中央線よりも下に配置されていることが明らかである。
lange 1815 chronograph ADVERTISEMENT
しかし、私はこの批判が時計に対する重大な問題だとは思わない。実際、2004年から断続的にこの時計を見てきたにもかかわらず、最近までその点に気づくことも意識することもまったくなかった。新旧モデルの唯一の違いはケースの直径で、新バージョンは39.5mm、オリジナルは39mmである。だが実際には両者を並べて比較しない限りその違いに気づくのはほとんど不可能であり、たとえ並べたとしても特に目立つわけではない。
もしどちらかを選べと言われたら、個人的にはこのストーリーのために撮影した旧モデル、つまりローズゴールドにブラックダイヤルの組み合わせを選ぶだろう。ただどちらの時計もきわめて美しく、好みの違いに過ぎないとも思う。並べて比較すれば、新モデルのほうが視認性が高く、全体的によりクラシックで調和の取れたデザインであることが明らかだが旧モデルには独特の魅力もある。新たに発表された1815ブティック限定のよい点は選択肢が広がったことだ。パルスメータースケールを望むならブティックエディションを、必要としないならスタンダードモデルを選べるのである。
lange 1815 chronograph では、1815と5170Gについて話を戻そう。意外に思うかもしれないが、これらふたつの時計はサイズにおいてほぼ同じである。5170Gのケース厚は10.9mmで直径は39.4mm、ムーブメントはパテックのCal.CH 29-533で、そのサイズは29.6mm径×5.35mm厚だ(ちなみにパテックがCal.27-70として使用したレマニア2310の厚さは5.57mm)。この時計はかなり薄く、とても快適なつけ心地を提供するが、決してエクストラフラットなクロノグラフというわけではない。たとえばピアジェのアルティプラノ クロノグラフには883Pというムーブメントが搭載されており、それはフライバック機能付きのコラムホイール式キャリバーであったが、その厚さは4.65mmである。
lange 1815 chronograph lange 1815 chronograph 1815 クロノグラフは直径39.5mmで、実はパテックの5170よりわずかに薄く、厚さは10.8mmである。ムーブメントはランゲのCal.L951.5であり、直径30.6mm、厚さ6.1mmだ。このムーブメントはダトグラフが持つ視覚的効果を持ちながらも、やや控えめで洗練された手巻きのフライバッククロノグラフムーブメントである。A.ランゲ&ゾーネが時折“分厚い時計メーカー”として語られる理由は、正直言ってよく分からない。確かに同社の一部の時計、とくに複雑機構を備えたモデルは比較的厚みがあるが、それはほかのメーカーも同様である。
正直なところ、問題の一因は聞こえのいいストーリーが時として現実をあいまいにしてしまうことだと思う。“大げさにつくり込まれたドイツ時計の製造”というイメージがA.ランゲ&ゾーネに強く結びついているが、同社はスリムかつエレガントでシンプルな時計も多く製造している。サクソニアはその代表的な例であり、1815も実際には、技術的に類似したパテックよりもわずかに薄い(ダトグラフとの比較対象としてより適切なのは、パテック 年次カレンダー・クロノグラフ 5905P である。このモデルのムーブメントは直径33mm、厚さ7.68mmで、31mm径×7.9mm厚というダトグラフのムーブメントとほぼ同等のサイズである)。
lange 1815 chronograph lange 1815 chronograph そして忘れてはならないのは、パテック 5170Gの価格が8万1000ドル(当時の定価は税抜きで856万円)であるのに対し、1815 クロノグラフは5万1500ドル(当時の定価は税抜きで565万円)であるという点だ。つまり実際の数字を見てみると、A.ランゲ&ゾーネでクロノグラフを選ぶと、ドイツ的で堅固すぎる厚ぼったい時計に縛られてしまうという一見もっともらしい主張は、あっという間に消え去ってしまう。結果的に、世界で最も美しいクロノグラフのひとつを手にすることができる。しかもその価格は最も近い競合モデルよりも3万ドルも安い。もちろんこのレベルの価格帯と仕上げにおいて、単なる価格比較や値段を追求することは主な考慮事項ではないが、それでも3万ドルという金額は今日の高級時計の非合理的な価格基準においてさえ無視できない大金である。
lange 1815 chronograph A.ランゲ&ゾーネの1815 クロノグラフは、現代の時計業界においてはある種のお買い得品といえる(5万ドルの腕時計を“お買い得”と呼ぶことが、社会的な反発や社会主義者の情熱を煽らない限り)。A.ランゲ&ゾーネが美学よりもエンジニアリングを重視するドイツの伝統にのっとり、分厚い時計ばかりつくっているという誤った考え(あるいは何かそれに類するもの)からこの時計を検討しないことは、非常にエレガントで見事な時計製造技術の粋を見逃してしまうことになる。
もちろんダトグラフ、パテック 5170G、ヴァシュロンのハーモニー・クロノグラフを価格の観点で比較することは依然として有効である。だが読者のなかにはA.ランゲ&ゾーネに関してもう少し繊細な視点を持つべきだと示唆した人もおり、その意見も一理ある。確かにA.ランゲ&ゾーネの自社製クロノグラフの物語は、1999年にダトグラフで華々しく幕を開けたが、それ以来そのラインナップは著しく成長し、多様なモデルを取り揃えるようになった。中でも、美しく完成された、そして美しく身につけられるランゲ 1815 クロノグラフもその一例である。
2023/08/30(水)
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■公式・非公式の両面から、オメガがオリンピックでどのように登場するかを見てみよう。
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今年はオリンピックに夢中になった。信じられないような開会式から、よく知られた競技や少し変わった競技まで、ありとあらゆるものを楽しんだ。ストリーミングやほぼリアルタイムのリプレイのおかげで、ありとあらゆることを指先ひとつで見ることができるようになった。もともとオリンピックの大ファンだったが、家で観戦するだけで満足していたため、自分が実際に現地で観ることになるとは思ってもみなかった。今となってはもう一生オリンピックを見逃すなんて考えられない。
Olympics on the Eiffel Tower “オメガがオリンピックに連れて行ってくれたから、心を奪われたのだろう?”と言われる覚悟はできている。だからこそ、普段この手の旅行、とくに時計の発表会や何かを取材する目的がない旅行は断ることにしている。実際のところ、オリンピックではオメガによって実現した“世界最速の男”の写真撮影や、世界記録達成の際に公開された新しいスポーツウォッチ、さらにはダニエル・クレイグ(Daniel Craig)の手首にあった新しいシーマスター 300Mのお披露目など、時計にまつわるニュースは多くあった。だが信じてもらえない人たちに対しては、正直にこう言うしかない。
Olympic Chronoscope オメガ スピードマスター クロノスコープ パリ2024エディション
実際にオリンピックを目にすることで、競技そのものやアスリートたち、そしてオリンピックが意味するものへの愛情と敬意がさらに深まった。もしオメガへの愛が増したとすれば、それはほかの時計に対する愛がいつもそうであるように、結局は“人”によるものだったのだと思う。オメガファンだけでなく、世界中から集まった情熱的なファンの大群に囲まれたことが、オリンピックをまったく新しい次元に引き上げてくれた(観客の大歓声で永続的に耳を傷めてしまったかもしれないが、その経験も含めてだ)。
Omega Speedmaster Mk40 このモデルこそが、HODINKEEのすべての始まりとなったオメガスーパーコピー代引き スピードマスター マーク40である。希少でもなければ高価でもないが、重要なのはそのストーリーなのだ。
結局のところ、人々こそがストーリーテラーであり中心なのだ。“最も重要なムーブメント”や“最も美しいモデル”から、“私にとっていちばん大切な時計”まで、すべての最上級表現はストーリーから始まる。オメガとともに参加したオリンピックで出会ったコレクターや小売業者、同僚たちから感じ取ったのは、オメガというブランドと時計に対する情熱と興奮だった。彼らは実に希少で、ときに珍しい時計を持ち出してきた。しかし私が出会ったすべての人が証明してくれたのは、話題性や投資収益のためではなく、それぞれの時計が持つストーリーと、所有者にとって特別な存在となるディテールが重要だということだった。いつも言っていることだが、すべての時計を集める余裕がなくても、少なくともそのストーリーと知識は集めることができる。そしてオリンピックで出会った人々は、そのストーリーをよろこんで共有してくれた。
Olympic timing watch 1932年のオリンピックで使用された、初期のスプリットセコンドクロノグラフのひとつがパリのオメガハウス(特別なイベントスペース)に展示されていた。
ある意味で、オリンピックにおけるオメガの役割は舞台裏に自然に溶け込むことだ。それはこの92年間、主に“公式タイムキーパー”としてオリンピックを支えてきた役割でもある。確かに1964年、1972年、1992年、1994年にはセイコーが計時を担当したが、オメガは2032年の100周年まで公式タイムキーパーを務める契約を結んでいる。この92年のあいだに状況は大きく変わった。1932年の大会では、オリンピック会場にひとりの時計職人と30個のスプリットセコンド懐中時計が配置され、10分の1秒を計測していたが、2024年には1秒間に4万コマを撮影するカメラと1000分の1秒を簡単に計測できるタイマーが登場するまでに技術が進化した。パリのオメガハウスに展示されているのは、まさにその1932年当時の懐中時計のひとつである。
Photo finish 男子100m決勝のフォトフィニッシュ。Photo: courtesy of Omega
もちろん、オメガのブランディングは随所に見られるが、パリに設置されたオメガハウス(社交クラブと博物館を兼ねた施設)以外では比較的控えめだ。それはオメガブランドのテクノロジーにも同様に言える。その技術の多くはスウォッチグループ傘下のスイスタイミング社によるもので、オメガだけでなく、ロンジンなどのブランドにも提供され、さまざまなスポーツイベントで活用されている。実際に意識して探さない限り、目立つことはない。肝心なのは目立つことではなく、アスリートたちの何年にもわたる努力を台無しにするような機材トラブルを避けることだ。そして世界最高のアスリートが誰かを決める瞬間が来ると、オメガはその場に立ち会い誰かのストーリーに貢献する。
Omega Seamaster sign ダニエル・クレイグ氏がノンデイトのシーマスター 300Mを着用していることについて記事を書いた翌日、会場周辺にある時計がどこか見覚えがあるのに気づいた。
Omega Lollipops 先週パリにいたなら、オメガの“ロリポップ”を見かけているかもしれない。ビザやNBC、そのほかのスポンサーの看板と並んで、いろんな人たちが目的地に辿り着くのを助けていた。
パリから持ち帰りたかったのは(ギフトショップで購入した十数個のピンバッジに加えて)、オメガが使用する計時技術に関するストーリーだった。しかし現地にいた48時間ではそれを間近で見ることは叶わなかった。それは数年後まで待つことになるだろう(編注;HODINKEE Japanではオメガタイミングの記事を掲載している)。皆を一緒に連れて行けたらよかったのにと思う。もしかすると、すでに自分で行った人もいるかもしれない。ただ私が短い時間で目にした最もクールな時計や瞬間をまとめたPhoto Reportを見ることで、少しでもその場にいた気分になってもらえたらと思う。時計に対してもオリンピックそのものに対しても、あの場で感じた情熱の一端でも伝われば幸いだ。
1日目: スピーディとビーチバレー Omega Tokyo Rising Sun Olympics Speedmaster 前回の夏季オリンピック(少なくとも時計に関して)の話に戻ろう。フラテッロのロバート=ヤン・ブロア(Robert-Jan Broer)氏が着用していたオメガ スピードマスター“ライジングサン”東京オリンピック限定モデル、Ref.522.30.42.30.06.001。これは2日目のスタートに彼が選んだ時計だった(もちろん彼はスピードマスターを複数本持参していた)。
River Seine オメガハウスから少し歩き、バスに乗ってセーヌ川を下ると、開会式が行われた数々の場所を目にすることができた。
Omega Chronoscope Olympics オリンピックのためにつくられたオメガ スピードマスター クロノスコープをもう1度。時計よりも手首につけた様子を見せたくて投稿したかった。
Reynald Omega 手首はオメガCEOであるレイナルド・エシュリマン(Raynald Aeschlimann)氏だった。彼はいつものように、セーヌ川を下るあいだに率直な感想をいくつか共有してくれた。
CK 2998 オリンピックにおいて、時間を計測するスピーディは最も理にかなっているかもしれないが、自分がどれだけハードに働いているかを知りたいなら2018年限定のオメガ CK 2998のような時計を試してみるのもいいだろう。
Omega Constellation オリンピックで見かけたのはスピードマスターだけではなかった。こちらは珍しくてあまり見かけないオメガ コンステレーション ダブルイーグル クロノグラフ“ミッションヒルズ”エディションで、サウジアラビアから来た新しい友人、シェイク・モハメド・アル=フセイニ(Sheikh Mohammed Al-Hussaini)氏の手首に輝いていた。
Seine セーヌ川を下り、グルネル橋にある自由の女神像の周りを回ったあと、再び川をさかのぼった。
Eiffel Tower Eiffel Tower Olympic Seamaster オリンピックのために登場した、新しいシーマスター 300Mをつけていたのは、子供たちが言うところの“しっかり準備した”コレクターだった。
304.93.44.52.99.002 船を降りる前に、まさか見られるとは思ってもみなかった時計に出合った。それは台湾のコレクターが手首につけていたスピードマスター ムーンフェイズで、プラチナゴールドのケースに赤いアルミナ製のベゼルリング、サテン仕上げのプラチナ製リキッドメタルタキメーターとルビーのインデックスが特徴的なモデルだった。
Speedmaster もちろん、定番のスピードマスターもたくさん見かけた。
Speedmaster “From Moon to Mars" さらに個性的なモデルも登場した。たとえばスピードマスター“フロム ムーン トゥ マーズ”のRef.3577.50.00のようなものだ。この表現、少し洒落が効いている。
Wei Koh Silver Snoopy このタトゥーに見覚えがあるかな? そうウェイ・コー(Wei Koh)氏だ。彼の手首にはシルバーのスヌーピー スピードマスターが輝いていた。
2023/08/21(月)
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■降りかかる災難
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7月よりこのよもやま話は中止していた。それは度重なる問題に合ったのと自身の意欲の減退である、今一番の問題は家内の姉の一人息子がすい臓ガンに侵され、寿命はもうすぐに消えるであろう。
私も83歳の誕生日が済んでから、急に体調に変化が生じた。それは記憶力や判断力が極度に減退し、きれいに整理したつもりがどこへ仕舞った忘れることである。
それに、よく夢で昔の出来事を思い出し、その始末をしなければと懸命になる自分である。あとで考えたらバカバカしことの連続で、80代に入るとこんなまでに変わるものかと驚いている。
一番身に染みて分かるのが体力の現象だ。しかし、悲観は禁物。庭に植えた野菜で、キヌサヤエンドウは上出来で近所にもおすそ分けし、トマトは今が盛りだ。
小型のスイカをうえてたのが大成功で、作日その第一号を収穫した、小型なので食べにくいが甘みは十分で、これも近所の家にあげたいと思う。
私の寿命も短くなるが生きる経費も多額となる。既に男の平均寿命81歳を越えたが、これから多くの困難が待ち受けているであろう。その点で一番の恐怖はガンであるが、それは神仏にお願いするしかない。私は良き時代に生まれたのかも知れない。
2023/08/06(日)
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