■今年もありがとう、さようなら
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今日で今年も終わり、今年は4月から新たな元号で次の時代が始まる。今年は昨日も書いたが、良きことも嫌なことも多かったが、親戚や知人が多く亡くなり、多死社会を思わせる。
まず家内の姉が87歳で急死した。少し認知症の気配があったが、生活には困らず娘と二人で生活していた。ところが朝起きてこないので様子を見に行くと、苦しそうに大息をしているという。
すぐに救急車を呼んで病院へ向かうも、車の中で息を引き取った。まさにピンピンコロリの死だった。誰にも迷惑をかけず極自然に急死する。これが理想であるが、この死に方はまれであろう。
そして年末を向かえ、嫁いだ娘の家の父親が84歳で亡くなった。病弱で家で養生していたが、急に悪化し入院する。そしてほどなく死に至ったもので、安らかな死であったという。
暮れも押し迫った11月の下旬、大阪の親戚から一枚の喪中ハガキが届く。私と従兄弟の家主が肝臓がんでなくなったという。遠く離れた親戚だから病気で余命がないことや葬儀の案内もなかった。
まだ69歳の若さだったが、ささやかな家族葬で葬ったという。これでまた親戚との疎遠が増えることであろう。そのほか数人の知人が亡くなり、今までなかった葬儀が増えた一年だった。
私の親戚は多い。家から出た叔母が2人、90歳の齢で施設にお世話になっているが、母の妹夫婦や従兄弟たちの年齢も80歳を越えた人が多い。
この日本は多死社会となり、次々と親戚の死が予想される。家内の姉の死を見て私は思う。何と幸せな死であったことであろうか。
家族に一切迷惑をかけず、短時間で死を迎えることができるのは運である。私は今のところ病気もなく健康で来年は運気も良い年となる。だが油断は禁物、せめて平均寿命を達成し、ピンピンコロリと逝きたいものだ。
そのための秘策は仏道修行にある。心の安定をきたし、一切の執着を絶って健康でかつ長寿を全うしたいものである。
2018/12/31(月)
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