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■ひきこもり
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最近ひきこもりが話題になり、昨夜もNHKスペシャルで放映された。ひきこもるのは年齢にあまり関係なく、いわゆる8050問題が深刻である。
ひきこもりの原因は多々あるが、親が死に一人になった場合は孤独死する人も多い。私の町内でも1軒の家が荒れ果て、庭木が茂り玄関までつたが這い、新しい車も放置されたままである。
人が住んでいる気配がなく、もしかして孤独死しているかもしれないが、誰一人尋ねたこともないのであろう。今やひきこもりは100万人にまで増えたというが人事ではない。
私もそろそろ終活に入ろうと思う。それは身辺整理で、特に着るものが多い。背広など十数着あるが、今後はまず着ないであろう。
身辺整理をしようと思うが、家内が反対し手がつけられない。80歳の老境になればあとの人生は長くて10年、短ければすぐかもしれない。 そこで私が死んだら、いろんな手続きや貴重品のあり場所、また連絡するところなどを書いたメモを残そうと思っているが、その帳面を買う気まで進んでいない。
困るのは後に残った家内や息子であろう。最近は週刊誌などで諸諸の特集が出ているが、その詳細は本になって発売されている。重要な書類のあり場所は、あらかじめ伝えておこうと思う。
ひきこもりは家がゴミ屋敷になり、住むに住めない状態になるが、そんな不潔な家によく住めるものだ。私の家内はきれい好きで、整理整頓がうまい。
家内がおればこそ清潔な家になるが、順番が違えば分からない。とにかく早く身辺整理を行いたいものだ。
2020/11/30(月)
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■田舎の財産
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生まれ故郷を去って60年、今では父母も亡くなり家も解体処分した。だが残した土地の財産だけは処分できない。近年、南砺市が山林や畑、宅地などを正確に測量し、課税を厳しくしだした。
それはGPSによる測量技術である。昔はいい加減な測量で、ほとんどの土地の面積が少なめであった。今日は南砺市から書状が届いて、測量した山林の面積や地籍を確認するよう要請を受ける。
私は田舎の家を12年前に解体処分した。今は人が作った財産は皆無となり一安心だが、その土地の税金が心配になってきた。山林や畑は取るに足りない金額だが、更地にした宅地が高額となる。
それは更地にした場合、税率が上昇することや、何と言っても宅地の測量により面積が2倍以上に膨らんだことである。登記簿では建屋面積しか宅地となっていなかったが、GPS測量の結果周囲の庭や畑などが加算され、高額の税が課せられる。
空き地となった宅地は何の価値もない。それは都会と違って過疎化が激しく、買い手などはいないからである。恐らく将来に渡って放置することになろう。
越中五箇山は合掌造りの集落が世界遺産になり、多くの観光客が訪れ民宿などで繁盛していたが、私の家は父が合掌造りの家を解体し、普通の2階建ての家に立て替えたものであった。
山林もしかり、数十枚もの山林は山の遠くにまで広がり、多くは杉の木を植えてあるが、この木も林道がなく切り出せない。今はそんな職人もいなくなり放置するしかあるまい。
この無用な財産は将来に渡って誰が管理するか。税だけが一人歩きするこの現実は、未来に渡って大きな禍根を残すことになろう。
2020/11/28(土)
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■珪素の神秘
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今日は次男が経営するホノカ社に、珪素が主成分の「水溶性珪素」を発注してきた。珪素の効果は最近話題となり、私の手元には「水晶(珪素)化する地球人の秘密」松久正著(ヒカルランド)がある。
松久氏は医師で、1千万年前の高次元シリウスから転生してきたと語られる。だからその高次元の知識を駆使して、あらゆる病気を治されるため、面会だけで数年待ちの繫盛だという。
珪素は詳しいことはホノカ社のHPをご覧になれば分かるように、万物を癒しDNAを書き換える作用があるため、特に脳の松果体に作用し、脳を珪素化するとあらゆる宇宙の英知が得られるという。
私は毎朝特製のドリンクを作って飲んでいる。それはりんご酢の溶液にキナコを混ぜ豆乳で満たし、そのドリンクにこの水溶性珪素を注入して飲んでいる。
松久氏はこの珪素の作用について著書で詳しく説明される。そして魂の誕生と進化の具合、人間を珪素化すると起きる松果体の秘密についても詳しく説明されている。
時代は進歩し、炭素から珪素の時代に入った。珪素化すると何が変わるか、それは宇宙のエネルギーをふんだんに受けることができ、食べる必要さえなくなるのだと! 次男の商売は順調のようだ。それはこのコロナ禍で、オンラインの商売が主流になりよく売れるという。夫婦二人がスピリチュアルで、いろんな運命学の占いカードも揃っている。
私もわが師から密教占星術を学び、自分の人生に活かしてきた。そのおかげでこの珪素にめぐり合えたのかもしれない。
2020/11/27(金)
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■一人暮らし
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隣のSさんがスノータイヤに交換されたのを見て、私も今日取り替えたと話し、しばらく話が弾んだ。Sさんは一人暮らしで、まだ働いている。
もうすぐ65歳になるので、仕事をやめようかなと話される。退職してもSさんは金銭的な苦労はない。それは長い教員生活で簡素な暮らしをしてこられたからである。
20年前に奥さんをがんで亡くし、二人の娘も結婚し今は時々帰郷される平和な生活が続いている。問題は家にいる時間が寂しくて仕様がないことだという。
特別な趣味もなく、テレビを見る程度で毎日を過ごす。私はその話を聞き、畑を耕し野菜を栽培してはどうかと尋ねた。するとすぐに乗り気になり承諾された。
ちょうど河川敷の畑は今年を持って一枚にする予定なので、その空いた畑を薦めた。河川敷の畑は国土交通省から借りたもので、10m四方の畑に区画され、誰でも年2000円で借りることができる。
人生100年時代。男性も80年を上回る平均寿命で、リタイヤした人生を如何に有意義に過ごすかが問題となる。Sさんは全くの素人で、栽培のコツを教えて欲しいと願われる。
私も素人ながら10年間を耕し、隣の老人からよく教えてもらった。今度は私が教える番で、隣同士の関係から楽しい畑仕事が待っている。
リタイヤした後の人生を如何にして過ごすか。それは人それぞれであろうが、趣味と実益を兼ねる畑仕事はいかがであろうか。
2020/11/26(木)
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■苦しさに負けるな!
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今、新型コロナ禍で、自殺者が増えている。特に女性の率が高くなり、10月も2200名を越える自殺者がでたという。特に女性や少年少女の自殺が多くなり、政府も危機感をいだいているそうだ。
当然のことであろう。自殺は心に深い絶望感を抱き、自分ではどうすることもできないと、あきらめて自らの命を絶つものである。
だが待ってほしい。自殺は絶対にしてはならない。何を隠そう私も少年時代は毎日が地獄のような日々を過ごしてきた。それは小学校5年生で吃音になり、自由に会話ができなくなったからである。
教室でみんながどもりの真似をしていて、私も面白半分に仲間に加わった。ところが次第に自分も言葉が出にくくなり、ついの強度のどもりとなる。
自由に話せない日々は社会人になっても続いた。完全に治ったのは30代に入ってからである。自分では自殺しようとまで考えなかったが、それに匹敵する辛さだった。
今やコロナ騒動で自殺者は日に日に増えつつある。自殺がなぜいけないか、それは人は霊的生命体であるからである。万物は魂を持ち、進化の道を歩む。 魂は鉱物や植物、また生物や人に順次転生し、進化を義務つけられているのが天の采配である。だからどんなに苦しくても耐えて偲ぶ勇気が必要となる。
私はこの辛い少年時代から青年時代を経て、多くを学んできた。それはスピリチュアルな分野で、人が生きる目的を知ったからである。
人は魂が本体で、身体は魂を入れる入れ物にすぎない。そして魂は進化を義務づけられているため、輪廻転生を繰り返すのである。
それはあらゆる苦を味わい、自分の生まれた目的を知ることである。苦があるから人は進歩できる。そのため魂は次なる転生で何を学ぶか、自分でその目的を立て縁のある家系に生まれて学ぶのである。
信じられないかもしれないが、そうしなければ魂の進化は望めないからである。転生の事実は多くの人が過去世を語り、多くの本にもなって読むことができる。
私は中年になりわが師にご縁を頂いて、仏陀の悟りを教えていただいた。釈迦は「因縁(カルマ)を解脱して仏陀(カルマから解放された人)になる」悟りを得られた。
それは魂を清め高めて、二度とこの苦しみと悲しみの世に輪廻しない究極の高次元を目指すものである。だが不幸にして自殺した魂の場合は悲惨である。
それは長い間、地獄の苦しみを受け、輪廻すらできない低次元でさ迷い過ごすのである。この場合は強い怨念となって家族に悪影響を与えるが、そんなことは家族は分からない。
そこで必要となるのが魂の癒しであり解脱である。釈迦の悟りはこの浮かばれない魂を救済する唯一の方法で、それは覚醒した導師にお願いし、霊視により自殺者の無念を晴らす成仏法が必要となる。
自殺者の無念は家系に深い傷を残し、成仏していただかないとあとの者に不幸が重なることになる。私はわが師にお願いして、我が家にご縁のある不幸な方々の魂を解脱していただいた。
これで不成仏霊はことごとく成仏されたが、このコロナ禍でお亡くなりになった方々も同様、解脱成仏されるよう供養を願って止まない。
2020/11/25(水)
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■サービス満点
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今日は遠くの自動車学校へ行き、免許更新の実技検査を受ける。これが済めば総ての検査が終わり、誕生日の1ケ月前より免許を更新できる。
自動車学校は老人が多く、コロナ騒動で3人の組み合わせで講義や実技を受ける。いずれも私のような高齢者や大学生などの若者だった。
行くときは息子に車で送ってもらったが、帰りは学校の車で帰宅した。車には帰路のルートがあり、私の家から1kmほどで降りて歩かねばならなかった。ところが運転手は私が住所を言うと、ルートを外れて我が家まで送ってくれるという。
何たる幸せ! 運転手のサービスに感謝する。これが最後の受講だと思うと、感無量となった。
世の中は詐欺や強盗、殺人などの悪業に満ちている。そんななか、この善意に感謝し自分も真似たいと思った次第である。
2020/11/24(火)
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■乱視
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私は乱視で、視力は0.7、40年あまりこの状態だが眼鏡をかけず今に至る。だが3年前の車の免許更新のとき、視力検査の答えがすぐにできず別室へ呼ばれる。
ここで細かい検査を受け、かろうじて眼鏡なしで更新できた。あれ以来、視力は自覚できるほど悪くなり、今度は眼鏡をかけて受験しようと思う。
そこで今日は眼鏡店へ行き、正確な視力を測定してもらう。視力は0.7であまり衰えていなかったが、今回はすぐに検査がOKとなるよう眼鏡をかけて更新しようと思う。
そのためには視力を良くする必要があり、調整の結果0.9から1.0になるようメガネのレンズを交換することにした。眼鏡店はフレームごと取り替えるよう説得されたが、私は少しでも安くするためレンズの交換だけにした。
それでも2万円。免許更新の第二段階の検査は明日、呉羽自動車学校で行われる。免許更新に費やす費用は約1.5万円ほで、眼鏡の更新と合わせて4万円近くになった。
今回の免許更新で3年後には受験をやめよう。それは運転が怖くなり、長距離運転はできないからである。だが日々の買い物に行くスーパーへの手段は車が必要である。
免許の返上はいつでもできる。それはそう遠い日ではなさそうだ。
2020/11/23(月)
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■破滅のカルマ
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わが師は新型コロナ禍を「破滅のカルマ」と称される。それは多くの人々を苦しめ、時には自殺するまで至る疫病だからである。
今、朝の7時のニュースを見て思う。コロナ禍で職を失った20代の青年が、生きる糧を失い自殺しようと思ったとき、ある救援サイトを見て思いとどまったニュースであった。
この人は妻を持ち、今、妻が妊娠中だという。友達から借りた車で車中箔を繰り返し、一日の食事はおにぎり1個とお茶のみ。生命保険に入っているので、自分が自殺すれば妻は生きてゆけると考えたという。
このコロナ禍は50代、60代の失業者が多かったが、今では20代、30代の若者でも失業するようになった。この青年は職を探して50社にも願書を出し面接にこぎつけた場合もあったが、一社にも採用されなかったという。
今、コロナ禍で自殺する人が増えている。その特徴は若者に多いことだという。人生これからの若者が死を選ぶコロナ禍。それはいつ終息するのであろうか。
ひるがえって私の場合を思う。私が就職したのは昭和33年、戦後の景気が上昇に向かうときで、朝鮮戦争の特需を経て高度成長へ向かう前だった。
まだ就職戦線は厳しかったが、それでも9倍の難関を経て電力会社への就職が決まる。以後はご承知の通り。日本が高度成長に入り、昇給も万単位で上昇した。
そして高度成長が終わり、平凡な世が到来すると同時に定年を迎える。今は年金生活で、家族を養うのに問題はない。
これを運が良かったと思うだけでよいのであろうか。
2020/11/22(日)
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■スズキ車のリコール
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今日の新聞にスズキの車9車種の105万台にリコールが発表された。それは燃料タンクの材料や仕様に不適切な部分があり、変形して燃料残量が正しく作動しない点と、ヘッドランプのソケットが製造過程の不適切で点灯しなくなるというものである。
2013年から2019年にわたり製造されたうち464件の不具合報告があり、その中に私が買ったワゴンRも含まれている。私は心配になり、販売店に聞いてみたら、不良対象車であれば後日通知があるという。
私が買ったのは今年の6月で、リコール車の最終年月とは1年以上も離れているが、気になってしようがない。それはこの日記でワゴンRを買うと書いたら、ある人からメールでスズキの車の信頼性を疑問視する書き込みがあったからである。
すでに注文したあとだったので覆せなかったが、あとは通知が来るかどうかである。今や車はハイブリッドが中心で、軽四でも採用された車が増えてきた。
燃費の向上はアイドリングストップに減速時のエネルギーを蓄電池に蓄え、スタート時に起動力とする方式である。この方法により燃費は25km/ℓまで伸びる。
これからの時代は地球温暖化対策として、二酸化炭素を排出しないエネルギーが本番を迎える。車も各国があと10年から20年で排出をゼロにする方針を打ち出した。
今後の車社会は燃料を水素や電力などに頼り、ガソリンなど石油燃料は消えてしまうであろう。そしてガソリンスタンドは水素や電力の供給に変わるであろう。
しかし、電力はそう簡単には移行できない。自然エネルギーは不確定で、石炭や石油にガスなどすぐには全廃できないであろう。ましてや原子力発電所の建設も思うようには進まない。
あと10年、20年後はどんな社会が到来するであろうか。恐らく私はもう居ないことであろうが。
2020/11/20(金)
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■懐かしい思い出
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今、サイトを開くと、昔懐かしい上司からメールが入っていた。それは同期のJ君がアドレスを教えたもので、私も現役時代を思い出し、懐かしさがこみ上げてきた。
60歳で定年、そして3年間を嘱託として関連会社で勤め、今は80歳。上司は私より3歳は上だから、元気で長生きされているようだ。
現役時代の思い出は多岐にわたる。その一番は火力発電所の建設だった。18歳で入社し、半年間の社員教育を受け、岐阜県の神岡町にある水力発電所勤務となる。
時代は高度成長の入り口に達し、電力の需要はウナギのぼり。2年半で故郷に近い小さな900kwの水力発電所勤務となるも、会社は水力発電所だけで賄いきれなくなり、昭和37年に富山市の神通川河川敷に近い海岸地点で、重油による火力発電所の建設が始まった。
私は機械課卒で、願ってもないボイラやタービンを駆使して発電する発電所の建設に携わる機会を与えられた。そのときからメ−ルを頂いた上司に指導を受け、定年まで建設に従事したのである。
その間、会社もいろんな困難を克服してきた。その第一は発電所の建設地点の選択であった。石川県七尾市のトクサという地点で石炭火力発電所の建設を計画したが、地元の猛反対で断念したことである。
会社は石川県や福井県で、重油火力や石炭火力の建設をして旺盛な需要に対処してきた。私はそのうち福井県の敦賀市と石川県七尾市に建設した石炭火力発電所を、更地から建設に従事した。その基本計画を上司とともに行い、今も会社の主要電源として活躍している。
上司からのメールでお元気なことが分かった。私もまだまだ元気だ。人生100歳時代。男性の平均寿命は81歳だが、それを越えて長生きしたいものである。
2020/11/19(木)
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■年賀状
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年賀状を贈る季節となったが、パソコンのプリンターを廃棄したのでキタムラ写真店でプリントしてもらうことにした。プリンターは十数年使ったため、あちこちに不具合が出て廃棄処分にしたものである。
今までは印刷する機会が多く必需品だったが、これからはそれほど必要がなくなった。写真店では豊富な絵柄の干支を交えたデザインのハガキが飾ってあった。
結局年賀状の裏は印刷とし、表の宛名は自分で書くことにした。総数50枚程度の賀状だから、それほど負担にならない。
今年はまだ喪中ハガキが1枚も来ない。昨年は6通ほどが来て、世の高齢化を感じたが、これから来るのであろうか。私も老境になり、賀状を出すことを辞退する時期が来よう。
新年の挨拶は日本の礼儀を重んじる風習の最たるものだが、年々出す人が減っている。それは友人が亡くなったり、付き合いが減るからであろう。
だからこの風習も縮小すると思うが、それは日本の人口減少をあからさまに示しているためであろうか。
2020/11/18(水)
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■心温まる文通
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私はホームページを開設して20数年、それは写真を趣味とする私の心を表現したかったからである。写真は一人で遊べ、作品は永代まで残り、そしてクラブ活動で仲間と歓談し世に出すことができる。
これは願ってもない遊びで、腕が上達すれば多くの人にあげたり、HPで見知らぬ人との交流もできる。そして極めつきは茨木市の朝妻力氏との出会いであった。
氏は日本でも有数の俳誌「雲の峰」を主宰され、多くの弟子たちとともに、毎月会員の作品を載せた俳誌を発行されている。その表紙に私の写真を乗せていただいて約10年。私はその俳誌を頂き、自分のHPで「今月のテーマ」と題し、4枚の写真を説明できる名句を選んで採用している。
今月の俳誌の中から名古屋市の糟谷倫子さんの句を頂戴した。その句とは、
”しばらくは 紫苑見下ろす ロープウエー” とある。
私はこの句に、新穂高ロープウエーの写真を載せた。新穂高は私の家から約2時間で行くことができる。それは神通川の支流高原川のまた支流蒲田川にある発電所の近くが始発点で、ここから高さ2000m近くの終点まで急なロープウエーで繋がっているのである。
この発電所は私が勤めた電力会社のもので、同期入社のB君が勤めていたため、何度か訪問している。その糟谷さんに先日は間違って娘に送る更新写真を送ってしまった。
気づいた私は後日、謝りのメールを送ったが、快くお返事をいただいた。ウインドウズXPから新しい10型のパソコンに替えたら、操作方法が難解であて先を間違って送ったものである。
糟谷さんは私のHPで、この「よもやま話」をご覧になっているという。私は自分の人生観を披露したく、十数年にわたりほぼ毎日書いてきた。
毎日、話題を探すのは容易ではないが、少しでも読んでいただく人がいれば、これに越した喜びはない。
2020/11/17(火)
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■アメリカ分断社会の加速
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トランプ氏とバイデン氏の得票差が約600万票となり、選挙人も大差がつき、アメリカ大統領選は決着した。だが、トランプ氏はその事実を認めず、選挙に不正があったとして敗北宣言を保留している。
17にも及ぶ裁判を仕掛け、自分の勝ちを示したいが、もう無理であろう。ちまたでは4年後の次期大統領を狙う布石であるとの推測もある。
これがアメリカの民主主義である。両者とも7千万票以上の票を獲得したので、負けを簡単にあきらめられないのである。その結果は市民の分断である。
昨日もトランプ派とバイデン派のデモ行進で争いが発生し、負傷者と数十人が逮捕された。アメリカは今回の選挙で完全に分断した。それが今後の生活にどんな影響を与えるかを考えると、背筋も凍る災厄がまっていることであろう。
人は基本的に三つの悪因を持つ。それはむさぼりと怒り、そして愚痴など因縁因果の理法をわきまえない因縁である。これは仏道修行において特に無くさねばならない因縁で、そのため常に心に焼き付け自分を戒めているのである。
今日の読売新聞に、米大統領選における問題点で、米外交問題評議会会長のリチャード・ハース氏が評論しておられた。それは1国2国民の分裂が続き、そのねじれは次期政権に重くのしかかるとの推論である。
この地球社会は科学や技術が発達したが、精神的な面では何の進歩もない。それはむしろより強烈となり、人々や国家間の争いで人類の滅亡に至るかもしれない。
昨夜のNHKスペシャルのように、中国が南シナ海や東シナ海を我が物にせんと、軍事力を強化し挑発を繰り返すのも同じである。
私はわが師に師事し、多くの霊言を学んできた。それはこの世は多次元世界であり、地球のような三次元だけでなく、多くの進歩した高次元があることである。
それを知るには霊性を持たねばならない。目には見えない世界であり、人が生きる根本を学び実行する。それによってあらゆる問題は解決しよう。
人の意識は我々が住むこの地球環境までも変える。先日も書いた宇宙の法則である「洗心」を心がけない限り、人類の未来はないと断言しよう。
2020/11/16(月)
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■照耀行脚(しょうようあんぎゃ)
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照耀行脚とは如何に。それは我々が住む大地をくまなく訪ね、お護摩を焚き仏陀の成仏法による土地を清めることを言う。太古の昔からこの地球に住む人類はいろんな戦乱や災害により、その無念で土地を霊的に汚してきた。
その結果いろんな災いの元となり、苦しむのは人類である。霊的に不浄となると、その霊波はマイナスのエネルギーとなりそこに住む人々に苦痛を与えるのである。
この地球は太古の昔からいろんな災害に見舞われ、また事故や戦乱で大地を汚してきた。その苦痛を和らげ、安心して住める場所に変えるのが仏陀の成仏法である。
私の仲間たちはこの成仏法による清めの法要を営み、県内各地の川沿いを清めてきた。今日は片貝川の下流の河川敷でこの法要を行い、土地を清め災害の起きない平和な世を願い、祈願してきた。
人類は昔から川沿に居を構え、田畑を耕し、生活の糧としてきた。だが河川は時には氾濫を起こし、人々を窮地に陥れる。その災厄を鎮め、安心して生活できるよう神仏にお願いするものである。
今や人類は科学や技術を発展させ、何不自由ない生活を行える段階に達したが、自然災害だけは完全に制御できていない。だからその災害を未然に防ぐために神仏のお力を頂くのである。
この世は目には見えない霊的な力で動いている。それは宇宙からの波動であり、次元を超えた仏界や神界からの恩恵である。釈迦はその高次元のお力を求め、難行苦行の末に人が持つべき幸せの原点を悟られた。
人々が安心して過ごせる世を求めて、我々はこの照耀行脚を行い、人と土地を清めて幸せをる得る「護摩法要」を行うのである。
2020/11/14(土)
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■黒部峡谷
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家内が昨日から1泊旅行で、黒部峡谷や宇奈月温泉へ行った。go・to キャンペーンで5割も安くなるという。町内の友達と3人の旅行だが、黒部峡谷の紅葉はもう遅いであろう。
富山県の黒部川は険しい峡谷で、戦前より水力発電所の開発が盛んで、何と言っても見ごたえは高さ186mの黒四ダムであろう。私も20年前に仲間3人と大町側からトンネルをくぐりダムを見学、そしてケーブルで立山室堂へ向かい帰ってきた。
ダムでは多くの観光客を呼び込むために、春から秋にかけてダムから放水を始める。その雄大な姿は憧れのシーンで、大自然の中で人間がなした偉業を楽しむことができる。
観光でもう一つ大事な場所がある。それはトロッコ電車で欅平まで行き、そこから高熱隋道をトロッコで黒四発電所へ向かう。そしてエスカレーターで400mほど登り、長い隋道を通りダムに出るルートだが、まだ観光用にはなっていない。
私は現役時代、部下の親戚に黒四発電所に勤めていた人がいて、その人の紹介で発電所を見学し、エスカレーターで最上部まで上り、そこから横穴を通って黒部川を見てきた。
深く険しい峡谷をくりぬき、また発電所をつくるために断崖を水平にくりぬいた細い横道を、荷物を背負い鎖に繋がりながら歩いた先人の苦労が偲ばれる。
これらの発電所を作るために犠牲になった人々は、黒四だけで200人に達する。それらの人々を供養するために、宇奈月温泉のスキー場で供養法要をした記憶が蘇る。
今では当時を知る人はいない。今の我々は先人の尊い犠牲があって、楽しい旅行ができるのである。だがそんなことを思う人もいないであろう。
もうすぐ高熱隧道を通りこの黒四ダムへのルートが開発されるという。人数は限定されるであろうが、先人の苦労を感じながら楽しい旅を満喫したいものである。
2020/11/13(金)
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■疫病の蔓延
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コロナ禍で失業した人が7万人もいるという。解雇や雇い止めなどで職を失ったものだが、この不況だ。職を探そうにも、すぐに見つかるものではなく、途方に暮れる人が多いという。
このコロナ騒動は誰が予想したであろうか。ウイルスによる病気はスペイン風邪など以前から猛威を奮っていたが、目には見えない細菌のため感染が早く、その防御も半端じゃない。
予防に力を入れればおのずと経済政策が制限され、多くの企業が倒産や休業することになる。かってのスペイン風邪や香港風邪では5000万人以上の死者を出した。
今、コロナ禍は三波感染に入ったと判断されているが、死亡率はそれほど高くはない。しかし冬に入りインフルエンザが蔓延すれ話は別になろう。
私は昨年の元日にインフルA型に罹り、元日に病院のお世話になった。まず息子が年末の30日に罹り、すぐに家内が罹災して大晦日に病院へ行く。家族3人がほぼ同時にインフルA型に罹った。
予防注射はしていなかったので、すぐに罹災したものだが、今年は行政から高齢者に無料で予防接種を行うよう書類が来た。すでに接種を済ませたが、昨年の罹災した結果はひどいものだった。
毒性の強いウイルスが蔓延すれば、たちまち数百万人や数千万もの人々が死に至る可能性もある。地球先史文明研究家の浅川嘉富氏は自著「2012年アセンション最後の真実」で、感染症の発生は人工削減を目論む「闇の勢力」の陰謀説もあるとのべられる。
とにかくこの世は全く予期できない時代に入った。いつどこで何が起きるか、それは天のみが知る。
2020/11/12(木)
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■洗心
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洗心とは如何に。私は大谷篤氏の著書「そうだったのか 宇宙人と銀河世界とこの世の超仕組み」(ヒカルランド刊)を読んで、今の地球人の愚かさを感ずる。それはアメリカ大統領選で負けたトランプ氏である。
バイデン氏との競争で、トランプ氏の得票数が7100万票、バイデン氏が7560万票で、明らかにバイデン氏の勝ちであったが、己が負けたことに納得できず、いくつもの裁判に打って出た。
私はトランプ氏の顔が嫌いで、如何にも意地悪そうな顔に長くは見たくない。それは欲心の塊で、心の奥底が見えてくるからだ。
ここで宇宙学を専攻される大谷氏の著書から引用しよう。この無限とも思われる宇宙には、星ぼしに多くの人が住み、そのレベルもまちまちだ。
地球のようにまだ幼稚な段階の人類もいれば、科学的にも精神的にも霊的にも高度に発達した人類もいる。その数は地球のように幼稚な不良星界が1150億個、高度に発達した優良星界が750億個もあるといわれる。
宇宙の法則は永遠に進化の道を歩むように決められている。だからこの地球もいずれは優良星の仲間に入るであろが、その道はまだまだ険しい。
ではどうすれば優良星となれるか。その心が「洗心」であり、宇宙創造神の御教えである。簡単に書くと次のようになる。
「常の心」:強く正しく明るく、我を折り、よろしからぬ欲を捨て、皆仲良く相和して感謝の生活を送る。
「ご法度の心」:むさぼり、憎しみ、妬み、恨み、呪い、怒り、不平不満、疑い、迷い、心配心、いらいらする心、せかせかする心」
これらの心は誰でも分かるであろうが、いざ自分が守っているかと聞かれれば、そうともいえまい。この洗心が完全に行えると、宇宙からの生命波動によって超能力が発揮できるという。
言葉で言ったり書いたりすることは容易であるが、いざ実践となれば難しいのが現実である。優良星界の人々は、我々からみれば神仏のような存在なのである。
トランプ大統領の心が透けて見え、自分の反省点として書きとめた次第である。
2020/11/11(水)
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■白川郷
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今、HPトップの写真に岐阜県の白川郷を載せている。白川郷は平成7年に、五箇山の相倉と菅沼地区を含めて世界遺産に指定された。人が住む合掌造りの家が世界遺産に指定されるのは珍しいことである。
合掌造りは先人の智慧から生まれた。それは豪雪地帯で、冬は3mの雪に埋もれる。最近はそんなに降らないが、私の子供時代は2mを超えるのが普通だった。
その白川郷は町から遠く、昔は歩いて富山や高山、美濃へ出たのである。その五箇山に私は生まれた。そして住み慣れた家は合掌造りで、父が私が中学3年生の暮れに解体し、普通の2階建ての家に作り替えたものである。
当時は主要産業が養蚕で、二階は部屋を作らず開放して蚕を育てた。合掌造りの家は屋根が天然のカヤで、厚さが1m近くカヤを45度を越える急勾配で葺き、雪を滑らせて囲み暖をとったものである。
自家製の杉材の丸太を合掌のように組み合わせ、ネソというマンサクの木でねじる。それは釘一本も使わない合理的な建築方法であった。
だから台風が来ても家は大きく揺れるが、倒れることはなかった。ただ1軒だけがつぶれたのを見たが、これが山奥でできる智慧の固まりだった。
その合掌造りの家は今でも人が住み、200年を越える長寿命を誇る。私の家も聞くところによると200年を越えていたという。それは移築が容易で、家は移築されたというから、築何百年前か分からない。
その合掌造り最大の集落が白川郷である。今も118戸の家が建ちち並び、多くの人が住んでいる。そして世界遺産を契機として多くの観光客が押し寄せ、生活は一変した。
多くは民宿を経営するが、食事や休憩、見学もできる。そして写真でも紹介したように、村を一望できる高台があり、ここからの眺めは抜群である。
私は何度も写真撮影に通い、その都度紹介してきた。秋は何と言っても紅葉である。その白川郷は紅葉の名所でもあり、1200mの天生峠を越えて富山県の神通川へ抜ける国道360号線が有名である。
今日からこの天生峠から見た紅葉を載せているが、その美しさを十分堪能していただこう。
2020/11/10(火)
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■終活
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80歳となり、体力や意欲に顕著な衰えを感ずるようになってきた。あと何年生きられるか分からないが、そろそろ最後の始末を考えなければならない。
まずはパソコンだ。長い間使ってきた富士通のウインドウズXPから、娘が最新の10型パソコンを買ってきてきれたのは先日である。そしてデーターを移してくれたが、年賀状作成のデーターが見当たらない。
筆めぐで住所を作成していたが、年末も近くなり年賀状の作成をしなければならない。プリンターも古く、故障していたので新しく10型に対応した型に変えねばならない。
私はパソコンのセットはできず、すべては娘が準備してくれたが、どうするかを相談してみよう。そして次は若い頃から楽しんできたいろんな遊び道具である。
昨日はポストに廃品回収のチラシが入っていた。私は軽音楽やジャズ、それにクラシック音楽などが好きで、多くのCDやDVDを集めてきた。その数は500枚に達しようか。
そして5+1サラウンドのステレオ装置を買い、居間を音楽室のように楽しんできた。だが今はまったく聴かなくなった。聴く気がしないのである。
そろそろ装置を廃棄し家を身軽にしようと思い、回収業者のチラシを探すが、見当たらない。私も家内も覚えが悪くなり、すぐに忘れてしまう。
押入れには、孫が住んでいたときの衣類や学用品が山になっている。大学を卒業するまで預かったが、今は結婚して遠方で暮らすが、後始末はまだである。
それにもう一つ。家内が昔、文学少女で集めた本は数百冊にもなろうか。本棚は7つもあり、どれも満杯である。今も家内は毎日読んでいるが、私は殆んど読まない。
私も趣味の写真で、多くの風景を写してきた。そして全紙に引き伸ばした写真が約30枚、半切が20枚を部屋に重ねてある。この写真は季節が変わるごとに居間に飾るが、今では撮影はまったくしなくなった。
このように昔からの趣味は総て休止している。恐らく再開することはないであろう。この始末をだれがしてくれるか。できるだけ自分で始末するようにしたいが、その意欲もなくなりつつある。
今はまだ元気だが、何事も意欲が湧かず、このまま老いぼれてゆくだけであろうか。
2020/11/09(月)
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■脳に異変か!
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今日は午後から暇なので、家内と散歩に行くことにした。行く先は家から800mほどの足湯がある工場の庭だ。この足湯は遠く離れた地区からお湯を運んで沸かし、誰でも無料で入ることができる。それは産業廃棄物を処理する会社が財を成し、社長が自費で作られたものである。
家から100mほど歩いたとき、見知らぬ女の人が自分が行きたい地区への道を教えて欲しいと頼まれる。ちょうど、その町内へ向かって歩いていたので、案内しますと家内が言ったときだった。頭の中に異変を感じ体がふらつく。そして見える景色が二重になって見える。
こんなことは初めてだった。痛くもかゆくもなく、一瞬何が起こったのかわからないが、片方の目を交互に隠して見ても異常はない。このまま行くのも心配になり、家へ帰ろうとする。そして家内と別れて戻りはじめたときだった。
状況は次第に落ち着き、二重に見えた風景も元に戻り正常となる。一体、私の頭はどうなったのかが心配になってきた。2ケ月前にも左目が突然出血し、日曜日なのに目医者を探して治療を受けてきた。
痛くもかゆくもない出血で、医者は目薬をくれただけだった。その後は異常なく今は完全に普通の目となったが、その関連かも知れない。
先日は車の運転免許を更新するため、認知機能の検査を受けた結果、頭は正常と判定されたばかりである。
私は毎日、新聞の死亡欄を見るのが日課である。今日も町内の71歳の老人が亡くなっていた。概して男性の死亡年齢は70代が圧倒的に多い。
私も80歳となり、あと何年生きられるか分からない。この80年間は充実した年月であり、今ではいつ死んでも悔いはない。男の平均寿命は81歳だから、あとは余生であろう。
ただ望むのは「ピンピンコロリ」といきたいものだ。
2020/11/07(土)
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■アメリカ大統領選
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3日に終わった大統領選挙後も未だに決着がつかず、両者の勝敗は未定である。それは郵送による選挙のためで、締め切り日が州で違うためである。
両者拮抗した選挙はまだ誰が当選するか分からないが、劣勢のトランプ氏は、早々と郵送による不正を裁判にかけることにした。アメリカの大統領選は日本と違い、州に割り当てられた選挙人の合計で当選が決まる。
トランプ氏は郵送が不正だとして裁判にかけるが、どんな不正があったのかを具体的に説明していない。選挙人の数が270人になれば当選というが、今しばらく結果を待たねばならない。
ここで感ずるのが、両者を支持する民衆の暴動である。自分が支持する候補が外れれば、暴動となって荒れ狂うであろう。そのため、集会場近辺の店では板で窓を防御し、略奪など過激な行為に供えている。
そしてもう一つ、それは護身用の銃の購入である。テレビでは女性がピストルを標的に向かって試射するシーンが放映されていたが、暴動が起きれば警官の銃撃のみならず支持者の銃撃戦も起きるかもしれない。
これが覇権国家の現実である。多民族国家であるアメリカは過去から多くの争いを行ってきた。その代表が南北戦争であろう。300年前にアフリカより大量の黒人を奴隷として強制連行し、過酷な労働を強いてきた。
その悲しい様は有名な賛美歌「アメイジング・グレイス」となり、哀調のあるメドレーとなって癒しを求める。この歌は黒人労働者や黒人奴隷の間で歌い継がれてきたメロデイに、ジョン・ニュートンが歌詞をつけたもので、かって奴隷商人として波乱万丈の人生を送った人である。
ニュートンは幼い頃母をなくした後、船長であった父親の奴隷船に乗せられる。しかし24歳で脱出し、その後結婚し14年間聖書を勉強し牧師となって、82歳で生涯を終えた。
彼の墓石には、「かって不信仰な奴隷商人であり、イエス・キリストの豊かな恵みによって復活、死に至るまでキリストを伝える者として働いた」と記してあるという。
敬虔なクリスチャンの多いアメリカは大きく変貌した。これからどんな暴動が起きるか分からないが、私はこのアメイジング・グレイスの歌を思い出し、真の信仰を持たない哀れみを感ずるのである。
イエス・キリストは「愛」を説いた。今こそ人類愛にめざめ、我欲による「われ良し」の心を改心したいものである。
2020/11/06(金)
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■認知症検査
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車の運転免許は75歳以上の老人は認知機能を検査することになっている。私は今回2度目の検査で、今日は運転免許センターへ行く。
予約した日であり、試験会場は老人ばかり20名ほどが試験を受けた。私は10月の始めに初めて出版された「運転免許 認知機能検査」(扶桑社)を買い求め、その模擬テストにより頭の訓練をしてきた。
それは前回と違ってこの3年間で、自分でも自覚できるほど覚えが低下している。そこでこの本により、問題の認知機能を活性化しようと思い買ったものである。
本には克明に実在の試験問題を載せてあり、イラストで表した16種類の人や物、動物や鳥、日用品などさまざまな品を組み合わせて載せてあった。
試験は最初にこの4枚組の絵を4つに分けて見せ、その後は乱立した数字を並べた紙面に、指定した数字を斜めに線を引き、消す作用をしなければならない。それはイラストを覚えたらすぐにその記憶を消すような邪魔をするのである。
それが終わると、何の絵が記してあったかを書かねばならない。記憶力が弱いとすぐに忘れてしまい、得点にはならない。覚える時間は2,3分間で、そのほか現在の年月日と時間、時計を書いて指示された時間を針で示す問題の三つで総合点をつける。
この3題の設問の合計得点により、3段階の運転技術の訓練を行うが、今回は認知症の気配がなく簡単な訓練で済むことになった。
結果として私の部屋は8名が受験したが、2名が認知症の気配があるとして、医師の検査を受ける必要があると判定された。
私は前回より格段に点数が良くなり、認知症の気配はないと診断された。自分では覚えが減退し、親しい人の名さえ出ない日もあるが、この模擬テストのおかげで高得点を得ることができたのである。
先祖が認知症で私もその遺伝子を持つが、頭は訓練次第で良くも悪くもなると思う。その訓練の第一は瞑想が一番と断言しよう。
2020/11/04(水)
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■なめこ刈り
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秋はきのこの季節。家に居ても暇で、たまらず畑へ行く。すると隣のS子さんも来ていた。作業の手を休め、しばらく世間話になるが、先日なめこを取りに有峰に行ってきたという。
有峰は常願寺川の上流に建設された有峰ダムがあり、私が勤めた電力会社のドル箱になっている。標高1000mで、昔集落があったが、貯水量1億トンのダムから豊富な電力を生産できる。
ここは薬師岳への登山口で、夏は多くの登山客でにぎわう。私も何度も写真撮影に行き、大自然の絶景を撮ってきた。そしてダム添いを走ると峠に出て川筋が違う神通川へ降りることができる。
ここはまだ20代の入社したてのころ、職場の友と3人で、オートバイでハイキングした場所でもある。その思い出が今も強烈に脳裏をゆする。
スクーターのような中古のバイクに乗ったA君が、エンジンがかからなくなり、故障かなとみんなが心配する。よく調べてみるとガソリンがほとんどなくなっていた。
こんな山奥の細道にスタンドがあるわけがなく、バイク走行をあきらめ私のバイクの後ろに乗って山を下った。その後は彼まかせで、どんな処置をしたか知らない。
S子さんはなめこを採りに出かけたがまだ時期が早く、小さなものが少々しか採れなかったという。私と同じ年代のS子さんの健脚に驚くが、なめこ刈りで思うのはわが故郷のブナ林である。
田舎の家は裏がブナの天然林で前を小川が流れ、夜な夜なフクロウが鳴き、ムササビが飛んでいた大自然であった。その森を登り、先祖が植えた杉林の管理をしてきたものである。
標高1000mの山の中腹には関西電力の送電線が走り、庄川で発電した電力はすべて関西に送られていた。杉が大きくなりその送電線に支障を与えるので、伐採するために立ち会って欲しいといわれる。
業者と二人で細い山道を登ること1時間、急な道の斜面に枯れたブナの木があり、なめこが一面に生えていた。私は予期せぬ朗報に、上着を脱いで袖を縛り仮の袋を作る。
その上着の袋に新鮮ななめこを一杯採り、下山した記憶が蘇る。採ったなめこは工事業者と分け合い、袋一杯の収穫を経て富山の家へ帰る。
今はそんな健脚を持たないため、あり場所は知っているが出かけたことはない。S子さんも足が棒になり、収穫は少なかったと嘆かれるが、私と同じ年代で女性の強さには驚くのである。
今日は現役時代、共に働いたJ君から電話があり、親しく近況を話し合った。J君も記憶力が減退して困るというが、私は明日の午後、免許センターで更新の認知機能の試験を受けねばならない。
果たして良い結果が出るかどうか、それは運にお任せしよう。
2020/11/03(火)
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■分断するアメリカ
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アメリカの大統領選挙が明日に迫った。トランプ氏とバイデン氏の攻防が熾烈を極めている。お互いが相手をののしり、その欠点を容赦なく支持者の前で訴える。
アメリカの民衆は完全に分断した。白人や黒人、ヒスパニックなどの人種が入り乱れて生活する他民族国家ならではの悲劇であろう。分断は暴動となって荒れ狂い、警官の発砲で黒人の死亡が絶えない。
選挙はコロナ騒動などで投票は郵送などの方法がとられたが、郵送の方法が複雑で、無効票が10万にも達すると昨夜のNHkスペシャルが報じていた。
私はトランプ大統領が嫌いである。大統領補佐官であったボルトン氏が、トランプ氏は政治に無知なところがあり、自分の権力や名声、金銭などの3悪に敏感であると。
そんな大国の大統領を選ぶのだから、アメリカは誰が大統領になろうが分断は避けられず、益々加速化するであろう。その行く先は破滅である。
このコロナ騒動の最中での選挙は想定外であったであろう。結果が誰になるか、もしトランプ氏が敗れても、選挙による不正をでっち上げ、裁判にもつれ込む可能性もある。
人類の存続は最終章に突入した。この人々の意識の分断は強い波動となって地球全体に降りかかる。それは地球の環境を破壊する元となり、いろんな疫病や地震、風水害により環境を激変させる。
このコロナ騒動はその意識の現われであろう。この世は人類愛の学び舎であっても、その意味が理解できなければ崩壊は免れない。
ブラジルのジュセリーノが夢よる予言で見たように、この地球の運命もあとわずかになるかもしれない。ただし、人々が改心し、お互いが助け合い共生できる場になれば話は別である。
私が良く書き込むように、人は精神性、すなわち霊性を持たねばならない。そのためには強欲や怒りの除去、因縁因果の法則をよく理解することが必要であろう。
釈迦はこの人間存在の原理を説かれた。それは「因縁を解脱して仏陀となる」ことである。一言でいえばあらゆる悪因をなくして身を清め、二度とこの娑婆世界へ輪廻しない魂の昇華、すなわち次元の上昇である。
私は今、必死で釈迦が残した解脱成仏する法を世に出そうとしているのである。
2020/11/02(月)
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