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■M君からの便り
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三重県に住む同級生のM君から電話があった。彼とは中学時代まで故郷の分校であった中学を卒業し、三重県へ行きそこで就職し永久の住処とする。
何度か同窓会をやったが、彼は来なかった。遠い異郷の地から来るのは大変で、今まで数十年会っていない。だが最近は電話で近況を話しあう。
彼は少し体力が減退したが、まだ元気とのこと、いろいろ話をしたが、80歳となると老後の心配が話題となり、彼はせめて東京オリンピックを見るまで元気でいたいという。
それは私も同じで、私は毎日新聞の死亡欄をくまなく見ていると言った。それは何歳で亡くなっているかを見るためである。男性は案外短命で70歳代が多い。
たまには90歳を越える人もいるが、平均寿命は81歳だと納得できる。人の寿命だけは知ることができない。それは天から与えられた天命であり、人それぞれが持つ命である。
その大よその寿命は家系の人が何歳で死んだかを見れば分かるであろう。長寿の家系か、短命の家系か。父は67歳の若死だったが、祖父は89歳、祖母は91歳、そして母は97歳の天寿を全うした。
概して長寿の家系であり、私も長寿を全うできそうな感じがする。問題は長生きの形態だ。介護が必要となり、人の世話になって往生するか、それともピンピンコロリと往くか。
祖母は91歳で元気そのもの。ある日風邪を引いて寝ていたが、10日後に自然体で亡くなった。それはピンピンコロリであった。
今、彼の故郷は少子高齢化が進み、齢老いても病院や介護施設もない過疎の村となった。今は限界集落であり、江戸時代は加賀藩の流刑地で、幾多の罪人が牢獄で死んだ地は過疎化が加速度をつけて進む。
合掌造りの集落で世界遺産となり、観光客が絶えない越中五箇山であるが、少し外れた集落は生きてゆくのも大変な過疎地となった。
M君は中学卒業後、田舎を捨てて都会にでて安定した生活を送っている。それは私も同じで、老後の心配は今のところないに等しい。
この超高齢化社会を如何に生きるか、その苦難の日が待っている。
2019/11/30(土)
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■運勢A
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人はある周期で運勢が変わると書いた。その運気とは「体力・気力・知力」を言う。わが師は人の運命をこの占星術と霊感で、ほぼ完全に知る能力を持つ方であった。
その手法は密教占星術の「三元九星法」である。人の運気は9年周期で変わることは昨日書いた。今日はその人が今、どんな運気にあるかを占うことから始めよう。
三元九星法は九つの星で占う。それは一白水星・二黒土星・三碧木星・四緑木星・五黄土星・六白金星・七赤金星・八白土星・九紫火星の九つである。
自分の星は生年月日で、当てはまる星を捜す。そしてこの九つの星のどの定位に自分の星が来るかで、占う事象の答えが出てくるのである。
今年の星は「八白土星」である。そして運勢が一番強いのが五黄土星の定位「中宮」であり、その前の定位「巽宮」が最も良い運気とする。
そして運気が衰退した最大の星の定位が「離宮」と「坎宮」で、この時を「天命殺」の凶運期とする。私はこの凶運期に入るときは、「天命殺徐災」のお守りを頂くことにしている。
さて、この占いにより来年の家族を見てみると、私は最高の運気「巽宮」であるが、息子と家内が凶運気の「坎宮」で天命殺の年となる。だから災いが来ないように、いろんな除災のお守りを頂いて、この凶気を乗り切ろうと思う。
占星術を侮るなかれ。これまで書いたように、占いは太古の昔から人の運命を探ってきた。それは多くの人の人生から編み出された経験則、すなわち天地自然の法則を視るものであった。
来年は「七赤金星」の年となる。概して良い年となろうが、人災や自然災害が多発する星もあるので気をつけたいものである。
2019/11/29(金)
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■運勢@
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人は生まれながらに自分の運命を持つ。それは過去世から積んできた因縁により、人生を形作るのである。その運命をあらかじめ予知する法がある。
わが師は運命学の大家で、二冊の本を世に出された。その本とは「密教占星術TとU」(平河出版)である。人の運命は確定していないけども、確定させようとする一つの「力」があるのである。まだ不確定な未来を、ある一定の方向に持ってゆこうとする力があるとされる。
昔、東洋では運命学を「帝王の学」として君主たる者が必ず修めなければならない学問とされた。それは多くの人を統率したり、敵国と戦って勝利を得たりする上に、自他の運命を知って対処することが最も有利であるという功利的な面からだけでなく、運命学を学ぶことが、人間をよく知る最も良い方法だったからであるとわが師は述べられる。
例えば第二次世界大戦の陰に、敵見方に分かれた運学者の激しい攻防があり、むしろ本当の戦闘は、戦場を遠く離れた運命学者の鑑定室であったと言えば驚かれるであろうか。その事実はヒットラーもルーズベルトも、そのブレーンに著名な運命学者を抱えていて、重要なことはすべてその意見を聞いて計画されたという。
ヒットラー最大のミスは、両面作戦を敢行してソ連に侵攻したことであるが、彼のブレーンの運命学者は二派に分かれて可否を論じ、結局侵攻派が勝ってソ連に侵攻し、反対派の学者はその前途に見切りをつけ、次々と自由陣営に走った。副総統ヘスの英国脱出も、実はそのためだったとわが師は述べられる。
話は長くなった。この論理はすべてわが師の著書からの引用であるが、明日はその占断方法と、今年の運気を書くことにしよう。運気は9年周期で強運・平運・順運・衰運・凶運を繰り返す。今、自分がどんな時期にいるかを知り、その対処をするのが運命学を学ぶ目的である。
私はわが師に師事し、多くの人の人生を見てきた。そして結論はその事実を深く理解するのである。
2019/11/28(木)
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■白アリ対策
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昨日は日ごろお世話になっている白アリ対策を専門とする会社の社長が来て、床下に潜り土台を点検してもらう。私は20年前から、白アリ対策として薬剤を撒いて防御してきた。
それはトイレと風呂場を改造したとき、家の土台が白アリに食べられ、穴だらけになっていたからである。幸い大きな修理は必要でなかったが、その怖さを痛感する。
防御の薬剤散布は5年の保証期間があり、今回はその最終月で点検してもらったものである。幸い異常はなく、今回も防御の薬剤処理をしていただくことにした。
白アリは羽化して600mの範囲で拡散するという。その被害例を写真で見せてもらった。床下の基礎がアリに食われ、倒壊する危険があると、家をジャッキアップして土台を取り替えた例もあるという。また台風などで家が倒壊しやすくなるのだそうだ。
土台がやられると取り返しのつかない被害を被るため、点検予防が必須である。普通は床下へ潜ることができないが、私は建築時に台所の床下に食料を貯蔵しようと開閉式のふたを設けておいた。
貯蔵庫としては使わなかったが、ここが床下への出入口となり便利このうえない。シロアリは怖い。それは外から見えない床下を食うからである。
次なる保証期間も5年で、薬剤の散布料は6万円に減額していただいた。これで5年は安心して過ごせる。
最近、この白アリ被害が増えているというが、大切な我が家を守る経費の一巻として計上しよう。
2019/11/27(水)
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■ローマ教皇来日
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ローマ教皇が広島、長崎で公演し、核兵器の廃絶にむかって世に訴えられた。広島では「戦争のために原子力を使用することは、犯罪以外の何者でもない」と喝破され、核廃絶を力説された。アメリカのルーズベルト大統領が陰謀により、日本に原爆を落としたために、天(創造主)により彼の魂を末梢されたことは知る人ぞ知る。
当然のことであろう。人類は技術や科学を発展させ、便利な生活を横臥できる域に達したが、精神的や霊的な面ではまだ赤子の段階にある。
それは人は猿から進化したとか、死んだら無になるといった考えがある以上、永遠に魂を進化させることはできないであろう。人の本体は魂であり、身体は魂を入れる仮のものに過ぎない。
そして人間の基本的な悪癖である金銭や物、権力に名誉などに執着し、魂の進化に不要な面をおろそかにして最後は自滅する。
それはこの地球に住む人類だけではない。この宇宙には無限に近い星がり、その星には多くの人類が住んでいる。その人類の進化度もさまざまであり、宇宙学を専門とされる大谷篤氏は、進化度でみた場合地球のような不良星が゛1150億個、進化が進んだ星が750億個もあるといわれる。
そして連合や連盟を組む宇宙の同胞たちは、この地球が核戦争で滅亡しないように幾多の人を拉致し、自分の星に連れて行く道中で核戦争で壊滅した星を見せられるのである。
この世は多次元世界であり、進化度によって大きく分類される。この三次元に住む我々は、まだ赤子に等しい学校で学ぶ。それに比べ、金星はすでに五次元までに進化し、肉体を持たない魂の世界であると言う。
我々はこの地球の長い歴史の中で多くを学び、次なる進化の段階に到達しつつある。それに加えて地球そのものも進化した星にならねばならないのである。
そのギャップが大きく、このまま進めば転変地異を伴って強制的に魂の進化を促されることであろう。そのときは、まさにこれから始まろうとしていることに気づかれないであろうか。
今、地球のあちこちで紛争が絶えず、人々の怨念がこの地球を動かしている。その一つが世界的な気候変動と山火事、火山の噴火や地震などであろうか。
私が常に力説する「霊性」を持つことが、魂の進化に必須だと断言しよう。
2019/11/25(月)
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■家内とジョギング
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今日は快晴、昼から用事がないので、家内とジョギングすることにする。歩く先は同じみの富岩運河で、岸を歩いて富山駅の裏に至り、帰りはライトレールを利用する延長12kmの距離である。
運河は大正時代から昭和の初期に掘られた富山港と富山駅の裏に至るルートで、幅100m近くで延長8kmに及ぶ。私の家はその中間地点にあり、そこから駅裏まで歩くのである。
途中には中島閘門があり、掘削量を減らすために、2,5mの水位差を上流と下流の水門を開閉し、水位を操るパナマ運河方式で結ぶ。
この運河には観光船が走り、閘門や桜の並木に立山連邦を眺めながらの船旅で、年間250万人もの観光客を引き寄せる富山県一の名所となった。
その運河の両岸が遊歩道で、運河や観光船を眺めながら歩くのである。今日は勤労感謝の休日で、4隻の船が行き交い、その船を見ながら上流へ歩く。
私は日ごろジョギングはしていない。だが家内は町内の仲間と毎週歩いており、その足の速いこと、早いこと。途中には休憩場所があり、私は疲れて何度も休憩した。
今日のように晴れた日は立山連峰がきれいだ。まだ冠雪は少ないが、3000m級の山脈が浮き出て絶景となる。6kmの道を歩き疲れてしまったが、やっとライトレールの電車の駅に着き、帰りはゆったり座って家へ帰ってきた。
このライトレール電車も絶品で、低床電車はかって国鉄の赤字路線だった富山港線を譲り受け、15分おきに走る市内電車となった。約6kmを走り210円で富山駅に着く。営業はすでに10年を超えたが、開業以来黒字で私もよく利用する。
私の近くにはジョギングコースが多数ある。それは1km以内にある企業がサービスする無料の足湯場があり、コーヒーを飲みながら立山の風景を楽しめる。
そして約10ヘクタールのスポーツ公園では、サッカー場が2面、テニス場が20面、それにソフトボール場が4面あり、休日ごとに学生たちの試合が行われている。
富山港も近く、そこから約4kmに渡り、海岸線が遊歩道になっており、自転車でも通行できる。広大な富山湾を眺めながら、浜に咲く草花を愛でる。
これ以上ない環境で、私は家内と二人でジョギングを楽しむ。
2019/11/23(土)
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■新ジャガ
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新しいジャガイモの収穫時期が来て、昨日は収穫する。今年はソフトボール大の大きなのができて満足する。春のジャガイモはすでに食べ尽くし、これから新たなジャガイモで肉ジャガを作ろう。
隣の畑が2年前に放棄され、高さ2mを越すセイタカアワダチソウの林となる。それに葦が生えて周囲の畑に伸びてきた。耕作者は83歳のおじいさんだったので止められたものだが、跡地には鉄筋の棒やビニール袋が多数放置されていた。
しかし、次の耕作者が出てこない。河川敷の畑は約5ヘクタールで、それぞれ10m角の畑に区画されている。国土交通省の管轄だから、毎年検査があり、規則を守っているかどうかの査察を受ける。
隣のおばさんは4枚も耕され、いろんな野菜を耕作されるが、先日から二人で空き地の草刈や異物の除去に翻弄されてきた。
土地は肥沃で、作物は豊かに育つが、モグラや野ねずみの巣で、地中に育つ芋類はやつらの餌になることを覚悟しなければならない。
ところが2年前に洪水で畑が冠水して野鼠は姿を見なくなった。しかし、あと数年すればまた鼠算式に増えて、耕作者を悩ますことになろう。
今はタマネギの苗も植え終わり、イチゴも植えた。野菜の栽培も智慧が必要であり、経験が物を言う。私もすでに8年が経過し、人に教えてもらったり、栽培の秘訣を書いた本や自分の経験により、豊かな野菜を作ることができる。
たった2枚の畑でできる野菜は食べきれず、その多くを知人や娘にあげるのである。冬は農閑期となるが、また春から畑仕事が待っている。
アイスブルー、アイスブルー! これは作物の生長を励ます合言葉である。畑へは自転車を使うが、適度の運動と頭の回転で私は健康そのもの。
生きて食する野菜たちは私の貴重な友である。言葉をかけながら野菜の生長を見守る。そして声をかけ励ます。野菜は私の意図を察しおいしい味を与えてくれるのである。
畑は私にとって最愛の友達だと断言しよう。
2019/11/22(金)
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■鉄パイプ落下事故
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和歌山市で高さ45mの屋上から鉄パイプが落下し、26歳の銀行員を直撃し死亡する事件が起きた。このような事故は以前にもあり、足場を解体する際の安全管理が問題で捜査を受けている。
私も現役時代、高さ70mに達するボイラの鉄骨組み立てや天井の吊り足場の作成を見てきた。私は工事を発注する立場だったが、工事の安全を管理する工務課の長として業者を指導してきたのである。
事が起きたのは、機械を据えつける大きな建屋の天井部を組み立てる鉄骨作業で起きた。その事故とは、足場の作成中に作業員が8mの高さから墜落したのだった。
普通、10mの高さがあれば死に至るケースが多い。8mの高さにしても同じで、事は運次第である。幸い重症で済んだが、問題は別のところにあった。
それは足場の組み立て作業をしていた作業員が、18歳未満だったからである。労働安全衛生法では2m以上の高所作業は18歳以上の年齢に定められている。これは完全な法違反の作業であった。
私は監督する立場から労働基準監督署に出頭を命じられる。所長がこの法違反は問題で、送検すると脅された。私は返すことばもなく、会社へ返り業者を呼んで事の詳細を伝える。
私の責務は工事会社を適切に指導できなかった責任であり、送検となれば業者は罪を受けねばならない。私は必死に祈った。どうか作業員の怪我が早くよくなり、送検されませんようにと。
結論は送検されなかった。それは作業員の容態がそれほど心配しない怪我で済んだことであろうか。
今回の鉄パイプ落下事件は、どんな手順でどんな過失があったか知らないが、不幸にして通行人が直撃を受けて死亡している。今は捜査の段階だが、恐らく送検されて相応の罪を課せられることであろう。
私は40年にわたる火力発電所の建設現場で、幾多の死亡事故を見てきた。初期の時代は安全への気配りが足りず事故が多発したのだが、それでも完成までに100万人を越える作業員が働く現場は事故が多く、安全意識への格闘の日々であった。
幸い、私が担当した現場では事故は起きなかった。それは毎日神仏に祈り、無災害への祈願札を頂いて無事故無災害を祈っていたからであろうか。
最後の仕事として安全を統括する工務課の課長を拝命したとき、毎月軽微な災害が発生し不安神経症を発病した。その余波は今でも私を苦しめる。
それは職場の安全だけでなく、人生としての苦しみと悲しみも同じである。この苦があってこそ、人は魂を成長進化させることができると断言しよう。
2019/11/20(水)
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■定年退職懇親会
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定年前から関連会社へ出向し、定年後は3年間嘱託として働いた会社の懇親会があった。定年退職者が集まり懇親を深める会で、今年は130名のうち、35名が出席した。
年に一度の懇親会は、定年後の過ごし方や在職時の思い出を語り合う機会である。職場が広く、知った人だけではなかったが、同じ現場で働いた仲間とは話が弾む。
私と同じ年代で働いた仲間は80歳近くとなり、死亡した人も多い。そして部下だった60代や70代も加わり、昔の思い出を語る。
会は社長の挨拶から始まり、近年の厳しい経営状態と未来の抱負を話された。会社は電力と深い関係にあるから、社長はいつも親会社の電力から移籍される。
話は私が就職した時代になった。それは今の社会のように、厳しい競争環境で、いつ会社に危機が訪れる分からない時代とちがって、日本が高度成長へ向かう極初期の時代であった。
会社は優秀な人材を確保するため厳しい試験を課し、面接を行って適任者を採用した。その受験資格は、会社と関係している縁故者がいなければ資格がなかった時代である。
私は縁故者がいなく、その実情を知った担任の先生がが学校長を推薦人にしてくれた。そして9倍の難関を突破し、今があるのである。
しかし、完全な高度成長に入るとそんな縁は必要なく、試験も面接だけで採用されたという。それだけ急激に人材を必要とした時代であったのである。
同期入社は90名。養成所で半年を過ごし、会社の概要や仕事の中身を教わり、各自が北陸3県に分かれて職場へ散っていった。そして私は岐阜県のある水力発電所勤務となる。
初任給は8700円、ボーナスは数万円だった。今から60年前の話だから、今との対比は大きく違った。そして本格的な高度成長へ突き進む。
給料は毎年万単位で昇給した。年収もウナギ登りで、今の平均年収をはるかに上回る高額であった。それは景気が良く、その対価として十分な報酬を分配できる水準だったからである。
ところが今は違う。正規の社員は少なく半分に近い人たちが非正規の社員で、ボーナスもなく、パート従業員や季節労働者で過ごす人も多い。
人手不足で困っている会社もあるのに、低賃金で働いてもらうより方法がないのであろうか。人手不足は小企業や個人企業の死活問題であり、廃業する会社も後をたたない。
高度成長が終焉して20年、その対価は少子高齢化となって未来を不確定にする。給料は上がらず年金は減らされ、過労死などの不慮の死も珍しくない。
集まった仲間は、その良き時代を過ごした人が多かった。私もそのうちの一人であり、あと何年生きられるか分からないが、今の幸せを楽しんでいるのである。
2019/11/19(火)
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■五百羅漢
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富山市の西に南北につながる呉羽山がある。約100mほどの岡だが、豊富な森林に恵まれ、岡の展望台からは立山連峰がまじかに見られる。
この岡の中腹に500の石仏、すなわち五百羅漢があるのをご存知であろうか。それは長慶寺の横にあり、山頂まで横に並んでいる。 昔、北前船での交易が盛んなころ、この仏像は県外より船で運ばれ、寺に寄進されたという。
ここが紅葉の名所なのは知る人ぞ知る。私は仏像を撮ろうと秋の深まりを待って出かけた。仏像には祈願のたすきがかけられ、その姿も500の表情を見ることができる。
この丘は紅葉の名所であった。色づいたもみじが空に鮮やかに浮かび、仏像を眺めながらモミジの木を鑑賞できる。こんな身近な場所で素晴らしい紅葉を眺められるとは幸せであり、仏像とのコントラストが身をひきつけるのである。
秋の紅葉は日本を代表する風景である。どんな風景か、その五百羅漢の姿をご覧いただこう。
2019/11/17(日)
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■未来からの警告
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これまで2回にわたり、未知なる未来を探訪してきた。今日は最後として、ブラジルの予言者ジュセリーノ氏を紹介しよう。すでに知っている方も多いと思うが、ジュセリーノ氏は「明晰夢」という夢により未来を視る能力を得た方である。
その知恵は9歳にして光球に遭遇後、夢による予知能力を発揮し、その内容を詳しく、それが起きる年月日や時間までも予知され、その結果を関係する国や組織または個人に郵送し、警告をされるのである。
その的中率は90%とも言われ、現在また未来に渡って地球や人類の運命を見たとおりに通知されて、人類が抱える幾多の問題克服に向かうよう諭される。
私の手元にはジュセリーノ氏の「未来からの警告」として、韮澤潤一郎監修・山川栄一訳の続編がある。それは今から10年前に発刊された本で、ジュセリーノ氏が各国に郵送した公式文書の写しが同封してある。
ジュセリーノの予言は一言で言えば、地球の終末を物語るものである。それがなぜ終末予言になるかといえば、人間の思想が極端な利己主義や物質主義に偏り、地球の振動数(波動)を下げ、マイナスの考えしか使わないためである。
氏はこのマイナスエネルギーを数百万人の心が発するプラスエネルギー(祈り)に替えれば、最も悲惨な現象の激しさに対抗するエネルギーが生み出されると述べられる。
このまま人類の波動を弱めれば、温暖化が進み地震や風水害が多発し、寒暖の差が激しくなり転変地異を伴って地球が新たな原始の世界へ進むであろうと思われる。
「ファティマ聖母のメッセージ」と呼ばれた世界の宗教者宛の預言書では、地球は2012年のマヤ暦が終わるときから31年以上は生き残れないと発信された。それは2043年である。
その大異変は最終的に地球の地軸が変化する極移動によるのである。今日の異常気象や災害、または人心の乱れを見ていると、おおよその察しはつくであろう。
人心が物やお金など物質的なものに偏り、精神的、霊的な分野で遅々として進まない現状を見て、ジュセリーノの明晰夢が必然的に的中することを危惧する人は私だけではあるまい。
2043年まであと23年、その経過においても悲惨な現実が待っている。この場に及んではもう手遅れであろうか。
私は強い危機感をもってジュセリーノの予言を見守っている。
2019/11/16(土)
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■地球の未来を先取りした星
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皆さんは私が紹介した地球・先史文明研究家の浅川嘉富氏のサイトをご覧になったであろうか。現在、この我々が住む地球は加速度をつけて崩壊に向かいつつある。
その先を行った星がこの宇宙にあるといえば信じてもらえるであろうか。私は今、20年前に買った地球の未来予言書を読んでいる。その本は「宇宙連合から宇宙船への招待」セレリーニ・清子+タビト・トモキヨ共著(たま出版)だ。
作者はこの世紀を超えた大変革の嵐が巻き起こる地球の近未来を、宇宙連合のフィウリー総司令官から教えていただき、地球と同じ運命を経て崩壊したベリアス星の真相を教わる。
この宇宙には7つの銀河団があり、その銀河団はそれぞれ70万個の銀河で構成されているという。そして地球のような不良星界が1150億個、優良星界が750億個もあると、「そうだったのか宇宙人と銀河世界とこの世の超仕組み」大谷篤著(ヒカルランド)で述べられる。
すなわち、この宇宙は人智では想像すらできない広さであり、その星々には数え切れないほどの人類が住んでいる。その人類の進化度はさまざまで、地球のようなまだ赤子に等しい人類が住む星のほうがはるかに多い。
優良星はそれぞれ連合や連盟を組み、まだ進化の遅れた星の人々を啓蒙するため間接的に介入し、多くの宇宙知識を与えてくれる。
今から70年前に滅んだベリアス星は、今の地球と全く同じ運命を辿っていたという。それは人心が荒廃し、我欲や名誉、権力のとりこになり、われ良しに走った結果、環境を破壊し、自然を傷つけ食料の調達ができず、海水温が上昇し人の住めない星になったのだという。
彼らは選ばれた地球人とコンタクトを取り、彼らの宇宙船へ招待して多くの智慧を授けてくれる。それはこの地球が取り返しのつかない段階に達し、ベリアス星と同じ運命を辿ると危惧するからである。
最近、世界各地で自然災害が多発し、アメリカやオーストラリアでは森林火災が、そのほか世界の国々が豪雨や旱魃で苦しんでいる。
この日本も強力な台風や豪雨で多くの被害を出したことはご存知の通りで、温暖化が進みその被害も加速度をつけて巨大化するであろう。
ベリアス星がたった50年で崩壊したように、このまま進めば地球も同じ運命を辿ることになろう。高度に進化した宇宙の同胞たちの智慧を得ない限り、地球もベリアス星と同じ運命を辿ること必然である。
これはたわごとではない。宇宙人がいるか居ないかの議論さえママならない昨今、自分の運命を決めるのは自分である。その危機が迫っていることを気づかれないであろうか。
2019/11/14(木)
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■加速する大気汚染
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ひところ日本では大気汚染が問題になった。それは川崎や四日市で起きた水質や大気の汚染である。今はそんな汚染は見当たらないが、地球・先史文明研究家の浅川嘉富氏のサイトでは、今インドが史上空前の大気汚染で苦しんでいるという。
浅川氏は大手損保の次期社長と召された逸材の人であったが、分け合ってその会社を退職され、先史文明や宇宙の不思議、霊能者や異次元の世界などを探索され、これから迎える地球の運命を細かく詳しく本に記載され、また日記形式で世界の出来事を記されている。
毎日、1万アクセスを数え、すでに3100万アクセスを超えているが、私も毎日、氏のサイトを見ながら、人類が抱える問題点とその行く末を、幾多のスピルチュアルな本とともに精読している次第である。
皆さんは、この地球が次第に大きな変換点を迎えていると感じないであろうか。それは文明を発展させたが霊性がないため、人々の意識が「われ良し」になり、その心が世界を狂わせる「因」になっていることである。
その心は貧心(とんしん)であり、瞋心(じんしん)であり、癡心(ちしん)である。すなわち、むさぼり、あなどり、怒り、因縁因果の理法にうとい心を言う。
これらのマイナス志向が人類の行く先のすべてを決める。その結論が地球の環境破壊と、戦争やテロなどの争いで、人類の生存に深く関わっていることを理解しなくてはならない。
浅川氏がどんな世界の情報を発信しておられるか、その検索はヤフーなどで「浅川嘉富の世界へ」と打ち込めばすぐに出てこよう。
浅川氏はスピリチュアルな情報を重点に、多くの著書も発刊されている。これからの世界情勢がどんな世界を作り出すか。 それは浅川氏のサイトで詳しく知ることができる。
2019/11/13(水)
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■一人老後の不安
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昨日の日曜日は道場で行事があり、私もA子さんも参加する。私は用事があり途中で退席したが、A子さんはB子さんと電車で帰宅した。
ところが電車の中で一人暮らしのA子さんが突然震えて意識がもうろうとしたという。A子さんは72歳、まだそんなに老人ではないが、戦後の食糧難で肥立ちが悪く虚弱体質で、今は遠距離を歩くことができず介護度2の身である。
車掌に頼んで途中の駅で救急車に乗り、近くの病院へ急行する。幸い隣の席に退職した看護師がいて介護を頼むが、電車の背もたれを担架にしたため、電車は停車したまま駅で待つことになる。
約1時間ほどして検査が終わり、緊急の病気でないことが分かり、再度電車に乗り帰宅したという。居合わせた乗客には大変な迷惑をかけたが、命には別状なかった。
今や一人暮らしの老人は急激に増えつつある。A子さんも母親が亡くなり一人暮らしとなった。病弱で介護を必要とする身ではいつ孤独死するか分からない。
東京に弟がいるが、弟にも事情があり世話になることもできず、施設に入るしかないであろう。その施設も満員でいつ空くかわからない。そして高額な入居費が必要で、わずかな年金では入居もできない。
高齢化すればピンピンコロリが理想だが、事はそう簡単ではない。家内の姉が心臓発作で救急車の中で死亡し、2番目の姉の夫も脳梗塞で朝方死んでいた。
いずれもピンピンコロリで、高齢での死がうらやましい。どんな死を迎えるかはその人の運命である。よくわが師は護摩を焚きながら静かに死を迎えたいと話されたが、95歳の高齢で北海道の例祭からの帰途、伊丹の飛行場で車椅子に座って静かに息を引き取られた。
自分の与えられた使命を全うし、高齢で元気のまま静かにこの世を去る。これが幸せの最たるものであろう。
2019/11/11(月)
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■天皇陛下即位
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今日は午後3時より、天皇皇后両陛下の「祝賀御列の儀」が行われ、皇居宮殿から赤坂御所までパレードが行われた。これで天皇陛下は126代になるという。
長い歴史を経てこの日本は天皇を頂点として発展してきたが、今は象徴天皇として国民の幸せを願い、災害地などの慰問を欠かされない。
126代とは1代がいつの年代か知らないが、日本が世界に誇る統治された天皇制度は超古代から続いてきた。その詳細は古文書である竹内文書に詳しい。
最初の天皇は、かの星空の虚空から飛来した異星人だったという。そして日本から5色人が誕生し、それぞれ各国に分散していったのである。天皇はそれらの国家を一つに統一し、世界の天皇として即位された。
竹内文書の年代は3000億年という今は考えられない過去の年代だというが、今の常識では地球が誕生したのは64億年前だというから、その差は大きすぎる。
そのころは今の大陸と全く違い、数々の転変地異により地球の大陸が浮沈し、世界は大きく変化してきた。当時の人は長寿で数万年も統治していたという。
この時代は宇宙文明が栄え、みんなが平和に暮らしていた。しかし、次第に我欲が出て天皇が世界を統治することはできなくなる。
超図解・竹内文書T、U 高坂和導著(徳間書店)にはその歴史が詳しく書かれている。
地球3000億年の記録、究極の聖典である竹内文書。太古の昔、根源人種日本人は、あらゆる文明の雛形を作り出し、高い精神性に支えられた偉大な超科学文明を築きあげていた。
その頂点に君臨したのが、宇宙から飛来した訪問者=天皇だった。今の天皇家はその血筋を受け継いでおられるのであろうか。
それを知るものは誰もいない。
2019/11/10(日)
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■宇宙からの警告
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私は今、40年前に買った本を読んでいる。この本はアメリカの森林局に勤めるケルビン・ロウ氏による、宇宙人との接触によってもたらされた地球の運命を記した本「宇宙からの警告」(韮沢潤一郎監修・梶野修平訳、たま出版)である。
今から3,40年前はこのような本が多数発売された。私も興味があり、その殆んどを買い、これから始まる地球の未来を予想してきた。
ケルビン氏は地球人の中に混じって住む木星人や冥王星人と接触し、木星のUFOに招待されるなど、彼らから多くの未来予言を授かった。それは彼ら宇宙の同胞たちがこの地球の未来を案じ、少しでも助けになろうと進化の遅れた我々に宇宙の真実を伝えることが目的であった。
彼らは今の地球社会を末期症状だという。それは貨幣制度により、人々がお金や権力、名誉に固執し、宇宙の法則に従わないつけを受けるからである。
宇宙の法則の原点は「原因と結果の法則」である。これを仏教では「因果応報」とか「因縁果報」という。すべての結果はその原因があってのことで、偶然はありえない。
本書ではキリスト教についても詳述しており、転生に懐疑的な誤りを鋭く追及している。そして肝心なのは、「肉体は精霊の皮袋である」と喝破していることだ。
すなわち、人の体は仮のもので、単なる霊魂を納める袋であり、魂こそが本体だという。そして人が輪廻しながら生きる目的は、この霊魂を進化向上させるためであると言明する。
この理論は私が仏道修行で学んでいる理論と全く同じである。このことより、人の進化を獲得するには「霊性」を持つことが前提となる。
この霊性とは如何に。その基本的な意味をわが師はこのように説かれる。
「霊性とは物質的な欲望や本能を制御し、時には否定さえして、より崇高なるものに憧れる精神領域である。」と。
ケルビンはこのまま地球人類の意識が退化すればあらゆる困難が待ちうけ、最終的には地軸が動いてか自滅的な事態に突入するだろうという。
今やこの地球はテロや紛争、災害のオンパレードだ。この惨禍から脱するには霊性を持たねばならない。私は仏道修行により、この霊性をもてるよう日々努力しているのである。 進化した宇宙の同胞たちは、この地球の未来を案じ間接的に介入し、我々に宇宙の真理を伝えようとしていることを知らねばならない。
2019/11/09(土)
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■庭木の剪定
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秋も深まり、庭木を剪定する季節がやってきた。私は田舎の山育ちで、裏がブナの原生林、前が小さな小川が流れる絶好の環境で育ってきた。 深いブナの原生林では”ふくろう”が鳴き、ムササビが飛び交い、ヒヨドリがきれいな声を聞かせてくれた。そんな中に育った私は町に家を建てても、庭をジャングルのように木々を植えて楽しんできたのである。
しかし、80歳の老人になると、その剪定がきつい。そこで数年前からジャングルを切り開き、庭木を少なくしてきた。私の後を継いで庭木を管理する者がいないためである。
35年前に植えた玄関の庭を飾る門かぶりの松が一番手に負えなくなる。最初は10cmにも満たない幹だったが、今は30cmを有に越える大木となった。
以前に業者に剪定してもらったが、4万円も支払った。そんな大金を節約するために自分で剪定しているが、いつまでできるであろうか。私が死ねばこの松は荒れ放題になろう。
そして大好きなサルスベリの木を3本も植えて楽しんできた。その木も大きくなり、これから剪定しようと思う。
町内の一人暮らしの老人宅がジャングルとなっている。庭には家が隠れるほど木々が生い茂り、家の壁には”つた”が這い、剪定しないため枝が道路にまで大きくはみ出している。そしてあちこちで空き家が増えて、その庭も荒れ放題の家がある。
長く親しんだ庭木も、いつかは切らねばならない。大切な門かぶりの松を切るのは忍びない。だが、いつの日かその時期が来るであろう。
それは私の死と共に消える運命にある。
2019/11/08(金)
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■石油ストーブ
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11月に入り、朝夕の気温が低下して石油ストーブが必須となる。ところが昨年は長期間使った台所のストーブが故障し、今年は取替ることにしていた。
そこで昨日は家電量販店のケーズ電気へ行く。広い店には多くの機種が並んでいた。6畳間用は10500円、これにしようと思い店員を探す。
すると違う場所に同じ機種があった。よく見ると値段が7600円と安い。同じ型なのになぜ安いかを製造番号を調べてみる。すると機種の数字が18から19に変わっていた。
すなわち昨年製造されたものが18型で、今年の新製品が19型(2019年)なのである。店員に聞くと性能は同じだという。そこで少し古い昨年製造された機種を買う。
量販店は昨年売れ残った製品を格安で売ることがある。そのことに気づき、約2500円安く手にすることができた。
それに店のカードを持っていると5%引きで、更に2%の値引きを追加してくれた。目標としていた金額で買えてうれしくなる。
この旧品と合えたのも何かの縁であろう。これで自家製のサツマイモが焼ける。
2019/11/07(木)
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■地球温暖化対策
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アメリカのトランプ大統領が、地球温暖化対策のパリ協定から離脱を通告した。このパリ協定は国連で採択され、来年から発足するものである。
トランプ大統領は今までの大統領と違い、自国の利益を最優先する”われ良し”の大統領で、その心は自身の姿、すなわち顔を見ればすぐに分かる。
地球温暖化の原因は、我々が住むこの地球を温暖化ガスで覆い、環境を破壊していつかは人の住めない環境を作ることにあるが、もう一つはこの太陽から出るエネルギーの増大も加担しているという。
温暖化の兆候は台風や豪雨によって知ることができる。昨今の台風は強力な風速と大雨を降らすのが特徴で、今年も15号で屋根瓦が飛び、19号で豪雨により河川が氾濫して大きな被害を受けた。
パリ協定は2050年までに温暖化ガスの排出を無にすることだが、その目標は不可能であろう。それは二酸化炭素やフロンガスを排出しないで生活できないからである。
温暖化防止の核は、無害な太陽エネルギーや風力、水力など天然のエネルギーに原子力など人工のエネルギーも加わるが、どれも長所のほかに欠点があり、完璧なエネルギーとは言いがたい。
アメリカは異質なトランプ大統領を選んだ。来年11月の大統領選挙に向かい、民主・共和が熾烈は大統領争いを展開しだした。トランプ大統領が再度当選すれば、温暖化対策は一歩も二歩も後退することになろう。
この地球には昔から多くの予言が存在する。また名だたる霊格者も霊界から神の声を聞き、人類に警告する。その根幹は人類の末路である。
イランが地下核施設を再稼動させたという。この最終兵器である核を使うときが来れば、最後の時を迎えよう。かの宇宙人が無名の人を拉致し、彼らの星に連れてゆきその進化度を見せる。
この世は多次元世界であり、彼らの進化度は次元が違う。宇宙の同胞として彼らはこの地球人類を救うために間接的に介入し、人類の愚を諭すのである。
彼らが拉致した人は、決まって核戦争で壊滅した星を見せられているが、ハルマゲドンという世界最終戦争が起きることを危惧してのことである。
岡本天明が神界から受けた神示が、それを詳しく説明してくれる。
2019/11/06(水)
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■眼病
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久しぶりにA男と会った。そしてグチを聞く。何でも目が悪く、手術をして眼球のレンズを人工のガラスにしたという。ところが医師の手違いか、中心の風景がひずんで見え、メガネをかけても直らないのだそうだ。
彼は50代、悲観的な考えが出て、早く死にたいとまで言う。まだ若いのに死は絶対にしてはならない。貧しい彼は仕事もできず、途方に暮れていた。
何かの助けが必要と思うが、人にすがるのは彼の本望ではないようだ。ではどうするか。生きてゆく方法はあるが、両親は亡くなり兄弟とも仲が悪く、前途は多難である。
これも運命であろうか。彼には強い「目を失い手足を絶つごとき肉体障害の因縁」がある。これは前世から持ち越した彼のカルマである。
人は長い輪廻の上でいろいろなカルマを作りこの世に生を受ける。そのカルマを切るのが仏道修行である。釈迦は2500年前に、マガダ国の王子でありながら自己の因縁解消に向かい、菩提樹の下で深い瞑想に入り、人が生きる真理を会得された。
彼はそのカルマの断絶に向かい、仏陀の成仏法を学び必死で修行に励んでいる。だが長い過去に犯したカルマは、そんな簡単に解消できるものではない。
苦しみや悲しみは誰でも持っている。その強弱は人さまざまだが、私も少年時代は目が大きく飛び出ているので、「どんぐり目」とあだ名されいじめられた。
今やこの齢になり、そんなことは気にもかけないが、少年時代のいじめは辛らつだった。その苦しさゆえに、次元を超えた釈迦の成仏法に、わが師を通じてご縁があったものであろう。
彼はこの苦難に負けないで修行を積めば、何かの答えは返ってこよう。もし今生がだめなら来世はこの因縁も消え、より進化した魂を持つ存在として生まれ替わるはずである。
人は前世で作ったカルマにより今生を生きる。そしてそれがまた来世を決めるのである。釈迦はそのカルマの解消法を世に残された。
「カルマからの解脱」これが仏道修行の目的である。
2019/11/05(火)
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■更新写真
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11月のテーマ写真の更新は、秋らしい立山美女平の写真をトップで載せた。私は毎月、HPで「今月のテーマ」として4枚の写真を更新している。その写真に俳句を添えるのだが、ご縁のあった茨木市の朝妻様が主宰される全国的な俳誌「雲の峰」から選んで添える。
今月の俳句でこんなのがあった。
”韋駄天が 走りし跡か 鰯雲” 窪田季男
韋駄天とは今放映中のNHK大河ドラマ「いだてん」である。来年は東京オリンピックでその前哨戦として、この”いだてん”を企画されたものであろう。
昨夜もこの番組を見る。物語は日本のオリンピック招致に関わる歴史をドラマ化したものだが、途中に落語が入る異質な場面があり、違和感を禁じえない。
何と、この大河ドラマは視聴率が5%台だとか。これほどの大作がこの程度の視聴率とは情けない。私も見ていてその取り組みへの意識の高さは感ずるが、物語がぎこちなく今一ピンとこない。
今オリンピックで問題となったマラソンの開催地が、東京から北海道になり激論が交わされた。夏の最中に行われる競技だから、暑さ対策も万全を期さねばならない。
64年の東京オリンピックは日本初で大いに盛り上がったが、来年の開催はいかがであろうか。先日優勝したラグビーでは南アフリカが優勝したが、組織委員会の会長は開催後の感想として、最高度の賛辞を贈ってくれた。
このオリンピックの開催が世界を魅了し、景気も良くなることを期待しながらあと10ケ月ほど待とう。
2019/11/04(月)
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■町内文化祭
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今日は町内の文化祭で、住民から手芸、工芸、写真、書道、正月飾りの部にわけて出品し、公民館を占領する。私は得意の写真を1枚出品した。
その写真は20年前に写したクリンソウの花園で、場所は岐阜県の高山市から富山湾へ流れ込む宮川の支流、宇津江川の宇津江四十八滝の入り口部に咲く。
ここは県立自然公園で、よく手入れされたクリンソウ畑がうりだ。それを鑑賞したら、今度は川沿いに滝を見ながら登る。滝は合計四十八もあり、遊歩道を登りながら滝を楽しむのである。
昔のフイルム時代に写した作品で、クリンソウは赤や白、ダイダイなどの花が杉林に混在し、見事な景観を与えてくれる。
懐かしいフイルムの写真は解像度が抜群で、画素数は2000万はるかに上回ろう。しかし今はデジカメでもこのような解像度を持つ機種が発売されている。
時代は進み、アナログのフイルムからデジカメに移る。あらゆるものがデジタルとなり、便利この上ない。同じ班のA子さんも工芸作品を出展したので、私は写真に写しプリントしてあげた。
日ごろ交流のない町内だが、この文化の日は特別で、公民館の出入り口では壮年部がおやつを作ってくれる。年に一度の文化祭は住民の交流の場として、貴重な一日を提供してくれた。
高齢化した町内は、何かの趣味を持たねば寂しくて仕様がない。私は写真を趣味として30年、その時写した多くの写真を半切や全紙に伸ばし家の居間を飾り、会社のOB会やその他の展示会に出品し、その交流を楽しんでいるのである。
その写真の集大成が私のHPである。毎月更新する「今月のテーマ」の写真は、「晩秋の風景」として4枚を載せた。興味のある方はこのよもやま話のタイトルをクリックし、私のHPに飛んで、「写真のコーナー」を見ていただこう。
2019/11/03(日)
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■会社のOB会
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今日は定年まで勤めた会社のOB会があり、富山市の山田温泉へ行って来た。現在OBは145名いるが、参加したのは23名だった。それは高齢化して辞退する人が多いためであろう。
参加者は70代から80代初期の人で、旅館の大型バスで温泉へ向かう。この温泉は不況でつぶれたと思っていたが、経営者が変わり再建したものだった。
温泉は山奥の小さな川の上流で、温泉までは川の両側の斜面に家がへばりついて建っている。こんな傾斜地に家を建てて大丈夫かと思う。それは昨今の豪雨で地すべりで家が倒壊し、家族が死亡した例があるからだ。
旅館は5階建てで、30人は入れる浴槽や露天風呂があった。私は久しぶりで温泉に入る。お湯は少しぬるめだったが、10分ほど浸り気分が爽快になる。
そして会社の近況報告があり、会社の幹部が昨今の問題点を話された。電力会社は原発が稼動しなく、電力は石炭火力が主となっている。私は在職中、2箇所で出力50万kwの石炭火力発電所の建設に携わり、それが今電力の中心電源となっている。
そして宴会に入る。大広間には食卓と椅子が用意され、今は座布団に座って食べるケースはなくなった。話は昔の思い出や近況が主で、お互いが健康を祝う。
ここで注目したのが、配膳や給仕をする女性についてだった。23人の配膳をするのは若い女性と70代と思われる男性の二人だった。この男性も女性と同じ服装で配膳してくれたが、ぎこちなく如何に人手不足かを知る。
昔は数人の若い女性がサービスしていたが、今はそんな子はいない。だからやむを得ず老人が加わわざるを得ないのである。今日は平日だから、私たち以外のお客の姿は見えなかった。
この温泉地はここ一箇所だから、繁盛するには問題が多いのだろう。在職中は会社の慰安会で、よく各地の温泉地を利用したが、今はそんな風習はなくなったであろう。
人手の確保が難しい山奥の一軒屋であるこの温泉地は、今後厳しい経営を余儀なくされるであろう。それは時代の流れである。
2019/11/01(金)
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