鎮宅霊符と呼ばれる護符が72枚のカードになった、従来のオラクルカードともタロットカードとも異なる、非常に個性的なカードです。
鎮宅霊符とは、中国三大宗教の一つである道教で信仰されてきた「鎮宅霊符神」の力を頂いてつくられたと伝えられている古代発祥の霊符です。
鎮宅霊符神というのは、宇宙の源とされる北極星が神格化した存在のこと。太陽や月、星々(星神)を生み出し、世界のすべてを司る最高神であると言われてきました。 この信仰の中では、人間=星神の化身だと見なされており、霊符を用いることで星神と繋がり、いつでもその力を得られるのだと考えられてきたのです。
特に「災いを断つ」「災いを抑える」という点において優れた力を持っていると考えられている護符がカードになったのがこの『鎮宅霊符カード』です。カードは霊的浄化・健康・仕事・人間関係・金運の5つの分野に分けられているので、目的に合わせてカードを選ぶことも、通常のオラクルカードやタロットカードのようにカードを引いて、今必要となる護符を選ぶこともできます。
解説書にはカードの意味だけでなく、護符の安置(丁重に据え置く)方法や祈祷の方法なども丁寧に説明されているため、どなたにでもすぐに使用していただくことができるでしょう。
太上秘宝鎮宅霊符七十二符(以下、鎮宅霊符)は、中国三大宗教の一つである道教で信仰されてきた「鎮宅霊符神」の力を頂いてつくられたと伝えられている古代発祥の霊符です。
鎮宅霊符神というのは、宇宙の源とされる北極星が神格化した存在のこと。太陽や月、星々(星神)を生み出し、世界のすべてを司る最高神であると言われてきました。
この信仰の中では、人間=星神の化身だと見なされており、霊符を用いることで星神と繋がり、いつでもその力を得られるのだと考えられてきたのです。
霊符の大抵がネガティブな名称なのは、鎮宅霊符で最も重んじられているのが、建物が被る災いを断つことにある故です。生まれつき運がどんなにいい人でも、住んでいる家や職場の環境によって悪い気を受けることがあります。
逆に、生まれ持った運気はほどほどでも、いい気をもつ家に住むことで天の後押しを得られます。
「命をまっとうすることが一番大切であり、それを第一と考えた上で初めて、健康かつ幸せで豊かな人生を築くことができる。そして、その為に重要なのが日々の暮らしを営む、住居や職場などの環境である」という教えが鎮宅霊符の根幹にはあります。
近年は、住宅事情などで風水的に最適な家に住むことが難しくなってきました。しかし、鎮宅霊符カードを祀り、その力を頂くことで、風水的条件にかかわらず災難を最小限に抑えたり、家庭内の問題を解決したり、スムーズに運気を上げていくことができるようになるでしょう。
霊符の解釈は本来の意味を損なわない範囲で、できるだけ現代に合うような表現になるよう努めました。
鎮宅霊符はその正式名称の通り72枚で構成されています。由来としては、易の八卦に六十四卦を加えたという説や、1年を72に分けて季節を表した七十二候による、などの諸説がありますが、あらゆる災難から逃れ、願望を成就するためのパワーがそこには集約されています。
多数ある鎮宅霊符の中でも、今回ベースとしたのは『道蔵』(5C頃編纂されたと伝えられる道教における最高ランクの経典)に掲載された「太上秘法鎮宅霊符」です。
本書では、1988年版の印影本を基に、著者が一枚一枚気を込めながら丁寧に描き下ろしています。星神の力が宿る鎮宅霊符カードを祀れば、天と人との繋がりが正され、天の道理に従って生きられるようになるでしょう。