元々は占いを司る官職であった陰陽師。後に民間で祈祷や占いなどを行い、活躍したと言われています。その陰陽師が用いた「陰陽五行論」に基づき、東洋占術のエッセンスも盛り込まれた、36枚のオラクルカードです。
陰陽師とは、平安中期に活躍した、あらゆる事件を未然に知ったと伝えられる魔術師のような存在です。
四百年にわたる平安時代は、貴族文化が開花した華やかな時代でしたが、その一方で奈良時代の政治戦争で破れた人々が怨霊となって襲い、鬼や「ものの化」 が暗躍する闇の時代だったとも言われています。
これら怨霊や鬼から守るために造営した防衛都市が、平安京でした。そして、その防衛役を担ったのが陰陽師だったわけです。
陰陽道は古代の中国哲学である陰陽・五行と天文暦とを結合させて日本で成立しました。陰陽師は、占術と呪術の達人だったのです。
陰陽師カードには、それぞれ陰属性と陽属性がありますが、すべてのカードに陰と陽のメッセージがあります。それは【正位置】と【逆位置】です。【正位置】が陽で、【逆位置】が陰になります。これは善悪でもないですし、吉凶でもありません。
正位置は順調で、逆位置は試練とも読み取れます。順調だから良いのではなく、試練があってこそ人は成長するわけです。
何枚か引いたとき、正位置が多ければ「物事が順調に進む」「その考え方であっている」「自分を信じて素直に進もう」と考えます。そして、逆位置ばかりですと「今は時期ではない」「その考え方には穴がある」「自分の経験やスキルの浅さを見直そう」と受け取ればいいのです。
それぞれのカードに、起こるであろう事件や出来事に添えて、乗り越えるための対処法を記しておきました。ぜひ、ご活用ください。