「むぎ」は、著者であるyukiさんが飼っていたペットのスナネズミ。体長10㎝、体重60gほどの、小さなネズミです。このカードはそんな一匹のスナネズミと、その飼い主であったyukiさんとの交流から誕生したタロットカードです。
2011年、社会人としてごく普通の生活を送っていたyukiさんを襲った突然の病。それは、癌でした。それも、治療法が確立されていない珍しいガン・・・再発率も高いと診断されたため、抗がん剤や手術をはじめ、あらゆる治療法が施されたそうです。
周囲の友達は、恋愛や仕事などの充実した話が花盛り。そんな中、治療の副作用で毛髪が抜け「自分の生きている意味っていったい何だろう?」と絶望することもたびたびあったといいます。
その頃、ペットの「むぎ」はただ毎日を楽しそうに生きていたそうです。yukiさんに寄り添うわけでもなく、ごはんをたべ、毛づくろいをし、住まいを器用にととのえ、夜になると眠る・・・ただただ、毎日を楽しそうに生きていたそうです。
そんな「むぎ」の姿を、一枚一枚のカードに描いたのがこのタロットです。「今日という2度と戻らない1日を楽しく、微笑んで歩くことを手助けしてくれるように」・・・を意図して1年の時間をかけて制作されたタロットです。
兵庫県出身、上智大学理工学部卒業。卒業後、中学・高校で10年以上にわたり教職(理科)に従事する。20代後半に癌(ガン)を罹患。再発の可能性もある珍しいガンという診断だったが、あらゆる可能性を模索した治療の上、克服する。
退院後、闘病中に飼っていたペットのスナネズミ「むぎ」をモチーフにタロットカードを制作することを思い立ち、一念発起。小学生の頃から始めたタロットの経験をベースに、「かわいらしさ」と「タロットの伝統」とを共存させたカードの制作に着手し、一年の月日をかけ完成させる。
その後、タロットサイト「むぎのタロット」をスタート。タロット講座や動画配信、個人鑑定など活動の範囲を徐々に広げていく。
教える仕事に長らく携わっていたことから、「説明がわかりやすい」「全体像がつかみやすい」「理論の背景がしっかりしている」と好評を博している。今後は『むぎのタロット』を通して、タロットカードの可能性を広げていくビジョンを持つ。