「瞬間的な、つかの間の、はかない」といった意味を持つ、トランジェントという言葉。『トランジェントライトタロット』は、崇高な儚さにインスパイアされたものです。
わたしたちの今の人生はかりそめのものとはいえ、もっと普遍的なつながりのある、かけがえのないものにすることができます。どのような変化であろうとも、そのあとには新たな始まりが待っています。そしてそこで見いだせるのが英知であり、癒し、成長する機会なのです。
成長したいという気持ちがあれば、喪失の闇に向けていた意識を、儚い光に向けていくことができます。人生は儚いからこそ尊いのです。このデッキを使って、内なる宇宙からのきらめきを見つけることができれば、そんなかりそめの人生が心地よいものとなることでしょう!
性別を問わない、すべての人を受け入れたアプローチ
タロットは伝統的に、ジェンダーバイナリー(男性と女性の2つのみに性別を分類する考え方)に則ったものがほとんどですが、『トランジェントライトタロット』はそういったステレオタイプにとらわれないタロットを目指しました。
タロットは「ジェンダーやアイデンティティ、セクシャリティ、民族性、体形、信念体系といったことに関係なく、すべての人のものだと信じている」とクィアアーティストである著者、アリ・ウィスナーは言います。
この作品は、性差を示していたカードの名前を変え、見た目にも性差を感じさせることなく、その本質を表現できる方法を模索しました。また、イラストからどちらか一方の性的役割や民族性、体形や年齢といったものが想起されないよう、体や肌や洋服といったものは極力描かないようにしています。伝統的なタロットのジェンダー表現に抵抗のあった方にも安心してお使いいただける、現代的なタロットです。
『トランジェントライトタロット』には、3枚のボーナスカード「過去、現在、未来」が入っています。
ガイドブックにはこのボーナスカードを使った独自のスプレッド(カードの展開方法)が紹介されており、より洞察に富んだリーディングを楽しむことができます。
ほかにも、ひと月ごとのチェックや新月や満月の際の儀式として行なうのにぴったりなスプレッドや、16枚のカードをつかったスプレッドが紹介されており、様々なリーディングをお楽しみいただける作品です。